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背筋をつーっと伝った嫌な汗と私を真っ直ぐ見つめる鋭い瞳と、冷淡な声。
それを無視する私は何も悟られてはいけない、疑われてはいけない。
｢……さぁ。その姫、とやらは私なのでしょうか？
私はただ、大人になっただけ……｣
……そう。私はもう大人。
あの頃の何も分からなかった、幼い私はここにはいない。
全てを理解し、考えた上でこのお屋敷に足を踏み入れた。
あの人の側室になることを選んだ。
……何を疑ってるか分からないけれど誰にも邪魔なんてさせない。
私はもう、誰にも止められないの。
JN｢……本当にそうでしょうか？｣
｢……何が言いたいの……？｣
JN｢……私は貴女の表情も言動も仕草、全てに不信感しか抱きません。｣
｢……何故そう思うの？｣
……あぁ、苛々する。
今日、たったさっき会ったばかりなのに何故私は鋭い瞳に睨まれてるの。
……そうよ。あの人なんか大嫌いよ。
毛嫌いどころか地獄に突き落としたいに決まってる。
妹たちは途方に暮れた自分達をよく気にかけ世話をしてくれたとあの人を慕っているけれど私は反吐が出るほど嫌い、大嫌い。
その感情が風の噂で誰かの耳に届いたのだとしても私はもう妾。
……側室になったのだから。
腹の中が再び黒い渦に蝕まれる。
喉まで出掛かっている感情をぐっと堪え、私は真っ直ぐキム ソクジン……ただの家臣を見つめた。
JN｢……私は貴女の瞳を知っています。
貴女のその瞳は……｣
いくら私が強い意思を持っていようと、齢も同じに思える若者なのに嫌な瞳を向けられる。
全てを見透かしているような鋭い瞳に私はぎゅっと拳を握りしめた。
JN｢……その嘘をつく瞳……欺き何かを企てる眼は敵方のそれとよく似ています。｣
油断、してはいけない。
私は誰にも何に対しても冷静であってはならなくて、この男には何も悟られてはいけない。
……本能的にそう思ったのは全てが図星だからなのか、ほんの少し自身の瞳を見開いてしまったからなのか。
…だったら今、私がすることは１つ。
｢ひどい……あんまりだわ。
私はただユジュン様の側室になれたことが嬉しいのにっ、
まだ会ったばかりのあなたにそんな事を言われるなんて…｣
…私の邪魔をしないでって言ってるじゃない。
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ぽち(プロフ) - シリーズ1…すでに色々ありすぎて、更新さられるたびにワクワクが止まりませんでした(≧∀≦)ホビさんが出てきたときとか、ジン様が復讐相手の実子だった時とか…もう何度も「なぬー！？！？」ってなりましたwシリーズ2も楽しみにしてます☆ (2020年7月4日 10時) (
レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - まだまだお話しが続くようで大変嬉しいです。今後の展開めっちゃ気になります。 (2020年7月4日 9時) (レス) id: bdb38dd673 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 黄色ジャス民さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉、感謝です。これからもぜひ、よろしくお願いします！更新も頑張りますね！(*^^*) (2020年6月28日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - 初めまして！小説読みました。めっちゃ大好きで今後の展開が気になります。これからも愛読していきます。 (2020年6月25日 7時) (レス) id: 9d40e02138 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんありがとうございます本当に久しぶりですね……いつもありがとうございます！！こじらせ女子も準備中ですし、そちらの方も頑張るつもりですしこのお話もよろしくお願いしますねっ(*^^*)いつも暖かいお言葉本当にありがとうございます！大好きです(*^^*) (2020年6月18日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2020年6月17日 10時
