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虫酸か走る……こんな身体……
思わず自分を引き寄せ抱きしめてみるものの、ぼろぼろと涙が流れてくる。
私は本当に何をしているんだろう。
利用しよう、こんな身体はどうでもいいと考えていたのにこんなことになるなんて。
流されてはいけないのに、飲まれてはいけないのに。
嫌だったはずの、復讐をすると決めていた夜伽で私は一体……
泣きたくないと強く思っていても涙は溢れ、私はこんなにも弱いと思い知らされて。行き場のない感情に悔しさばかり込み上げる。
お母様……私はどうしてしまったの……こんな身体なんて大嫌いだよ。
あの男……キム ソクジンに全てを壊される。
企てに目論み、復讐の想い。それをことごとく壊され何度も抱かれて。
呼び捨てられる筋合いなどないのに綺麗な顔が苦しそうに歪んでいって耳元で儚くも甘く私の名を囁いて。
……やだ、思い出したくなんてない。
なのにあの腕に抱き寄せられてしまえば身体が言うことを聞かず、泣きたくないのに鳴かされては泣かされる。
熱いよ。なんで身体がまだこんなにも熱いの……
１人になりたい、と世話役の女中を遠ざけ屋敷の庭で蹲って。
大きな池の前でしゃがんでゆらゆら揺れる水面に映る自分の顔は、今にも泣き崩れてしまいそうでこんなにも私は弱い……
握った拳は震えるばかりで私はどうしていいのかが分からなくなっていた。
｢……A様っ！……大変でございます、ユジュン様がっ……｣
｢………え、？｣
そんな時、女中がばたばたと私に息を切らしながら駆け寄って。
顔を青ざめさせながら告げた言葉は私の計画を再び惑わすものだった。
広い部屋の寝具で眠るのは……私の全てを壊した憎くて殺したい男。
この男に復讐をすると心に決めていたのに、目の前の男は浅い呼吸を繰り返し、顔色を悪くしたまま時折苦しそうに私の手を握る。
｢…いつからなの？｣
｢今朝、会議の途中で具合が悪いと席を立たれましたがそれっきり倒れてしまいまして。原因はまだ分かってはおりませんが医者はあまりいい状態ではないと……｣
｢…そう。……少し、外してもらえないかしら。｣
……天下人も病には勝てない、か。
笑えちゃう。考えてみれば老体もいいところで私の手を握る男はこんなにも……小さい。
……あぁ、私は…
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ぽち(プロフ) - シリーズ1…すでに色々ありすぎて、更新さられるたびにワクワクが止まりませんでした(≧∀≦)ホビさんが出てきたときとか、ジン様が復讐相手の実子だった時とか…もう何度も「なぬー！？！？」ってなりましたwシリーズ2も楽しみにしてます☆ (2020年7月4日 10時) (
レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - まだまだお話しが続くようで大変嬉しいです。今後の展開めっちゃ気になります。 (2020年7月4日 9時) (レス) id: bdb38dd673 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 黄色ジャス民さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉、感謝です。これからもぜひ、よろしくお願いします！更新も頑張りますね！(*^^*) (2020年6月28日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - 初めまして！小説読みました。めっちゃ大好きで今後の展開が気になります。これからも愛読していきます。 (2020年6月25日 7時) (レス) id: 9d40e02138 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんありがとうございます本当に久しぶりですね……いつもありがとうございます！！こじらせ女子も準備中ですし、そちらの方も頑張るつもりですしこのお話もよろしくお願いしますねっ(*^^*)いつも暖かいお言葉本当にありがとうございます！大好きです(*^^*) (2020年6月18日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2020年6月17日 10時
