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｢……そ、そうだな…
長旅で疲れた身体を少しでも休めてくれ。
ではソクジン、よろしく頼む。｣
JN｢……はい。｣
揺れたその瞳と呆気なく私を離そうとしたあなたの心には、まだお母様の存在が残ってる。
焦るように私から顔を逸らし、若い男に再度押し付けたあなたに頭を下げて私は素直にその場から離れた。
……まだまだこんなんじゃ生温い。
だって私はユジュン様の最大の秘密を知っていてそれを利用してこの場にいるんだもの。
今日はまだ始まったばかり……明日からまた頭を整理して作戦を練らなければ、なんて思いながらも大きなお屋敷の長い廊下を歩く。
前を無言で歩く若い男の背中を見つめ、気分が少し高揚した私は何となく声をかけた。
無愛想な印象でも、ユジュン様に忠義を尽くす姿勢、この若者に私を案内させる様子からこの人とは長い付き合いになるのだろうと私は考えたのだ。
｢……ソクジン、と言ったわね。あなたはユジュン様の何かしら？｣
JN｢……私はユジュン様の家臣の一人です。｣
｢……そう。あのお方は本当に素晴らしい人。
このような国を造り富も名声も戦の才にも恵まれた……｣
JN｢……A様。｣
隙は見せてはならなくて味方なんて誰もいない。
そんな私は利口で狡くなくてはいけなくて、どんな時でもどんな人物にでも……媚びを売らなくてはならない。
だから、言葉を選び取り繕った笑顔で声をかけたものの。
目の前のキム ソクジンといった男は
今まで先を歩くことを止めなかったのに、私の言葉を遮り、足を止めた。
JN｢……貴女は、何を考えているのですか？｣
ゆっくりと振り向き、私と向き合ったその時
ざーっと風が吹いたのは現実か、それとも私の心なのか。
｢……なんの……ことかしら…？｣
私を見つめる無表情で鋭い瞳に……胸がざわつく。
まるで見透かしているようなその視線に思わず自身の手を握ってしまった。
JN｢……とある国……今はもうない国の姫がユジュン様を毛嫌いしているという噂を聞いておりました。あくまでも噂ですが……それが貴女なら、手の平を返すにも程があるその行動にどんな意味があるのかと。｣
｢………………｣
JN｢……何か心変わりでもしたのですか？｣
……この男、一体何者……？
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ぽち(プロフ) - シリーズ1…すでに色々ありすぎて、更新さられるたびにワクワクが止まりませんでした(≧∀≦)ホビさんが出てきたときとか、ジン様が復讐相手の実子だった時とか…もう何度も「なぬー！？！？」ってなりましたwシリーズ2も楽しみにしてます☆ (2020年7月4日 10時) (
レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - まだまだお話しが続くようで大変嬉しいです。今後の展開めっちゃ気になります。 (2020年7月4日 9時) (レス) id: bdb38dd673 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 黄色ジャス民さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉、感謝です。これからもぜひ、よろしくお願いします！更新も頑張りますね！(*^^*) (2020年6月28日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - 初めまして！小説読みました。めっちゃ大好きで今後の展開が気になります。これからも愛読していきます。 (2020年6月25日 7時) (レス) id: 9d40e02138 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんありがとうございます本当に久しぶりですね……いつもありがとうございます！！こじらせ女子も準備中ですし、そちらの方も頑張るつもりですしこのお話もよろしくお願いしますねっ(*^^*)いつも暖かいお言葉本当にありがとうございます！大好きです(*^^*) (2020年6月18日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2020年6月17日 10時
