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震えた身体でホソクの胸へと飛び込んで。
やがてそっと包んでくれたその腕に、私は悟られぬよう笑みを浮かべる。
｢……もうこの気持ちを抑えられないの…
貴方に出会って私はもう……ホソク……私は貴方がっ…｣
HS｢……っ……A様…｣
……こんな身体は心底どうでもいい。
切羽詰まった表情でホソクを見上げ、抱きついたまま繰り返し唇を重ねる。
苦しげに顔を歪ませた彼は何かと葛藤しながらもやがてふわりと私を包み込んで。
追い討ちをかけるように私はホソクの手を取りそっと自分の胸へと導いた。
｢……この胸の高鳴りは貴方にだけ……
分かるでしょう？……私はホソクが、｣
HS｢……あぁもう……貴女は本当にっ…｣
柔らかな胸へと導き涙ながらにホソクを見上げれば
困っているものの、慣れてはいない彼の恥じらいや否定しない全てが手に取るように分かって。
……何度も口づけた。何度もホソクの名を呼び私は貴方に抱きついた。
断らないように揺さぶり女を見せつけ、迫る時間に私たちは名残惜しくもやっと身体をを離して。
廊下の先で振り返るホソクに微笑んで小さく手を振る。
誰もいない茶室でやっと一人きりになれば私は声が出そうになった。
いや、私は込み上げる笑いを止めることなどできなかった。
｢ふふっ……うふふっ｣
……あぁ、男って単純ね……
男を騙すなんて案外簡単だわ…
そうよ……これが本来の私。
ここ最近はずっと調子を崩されていたけれどこれこそが私が企てていた真の目標……復讐なのよ。
｢……あはははははははっ！｣
この地に足を踏み入れてからこんなに楽しいことはない。
こんなに声高らかに笑ったことなんてなく、心底可笑しい。
最後にホソクに告げた言葉、それに応えた彼の言葉の両方が……私をどんどん悪くする。
｢このお屋敷の東の外れ……そこに私の寝室があるわ。
今宵、必ず来て？約束よ……私は早く貴方と…｣
HS｢…分かりました。A様……私も貴女が…｣
何度も何度も口づけを交わした。
約束、と微笑む私をホソクはふわりと引き寄せて、少し震えた手で抱きしめてくれた。
……でも。
彼を見送っていた私を物陰でソクジンが見ていたなんて……私は気付けなかった。
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ぽち(プロフ) - シリーズ1…すでに色々ありすぎて、更新さられるたびにワクワクが止まりませんでした(≧∀≦)ホビさんが出てきたときとか、ジン様が復讐相手の実子だった時とか…もう何度も「なぬー！？！？」ってなりましたwシリーズ2も楽しみにしてます☆ (2020年7月4日 10時) (
レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - まだまだお話しが続くようで大変嬉しいです。今後の展開めっちゃ気になります。 (2020年7月4日 9時) (レス) id: bdb38dd673 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 黄色ジャス民さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉、感謝です。これからもぜひ、よろしくお願いします！更新も頑張りますね！(*^^*) (2020年6月28日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - 初めまして！小説読みました。めっちゃ大好きで今後の展開が気になります。これからも愛読していきます。 (2020年6月25日 7時) (レス) id: 9d40e02138 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんありがとうございます本当に久しぶりですね……いつもありがとうございます！！こじらせ女子も準備中ですし、そちらの方も頑張るつもりですしこのお話もよろしくお願いしますねっ(*^^*)いつも暖かいお言葉本当にありがとうございます！大好きです(*^^*) (2020年6月18日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2020年6月17日 10時
