12 JN ページ12
男女の違いは沢山あって体格の違いや力の違いや声の高さ……それ以外にも腐るほどある。
非力で小さく、呆気なく俺に捩じ伏せられた彼女を組み敷いたまま見下ろせば、困惑した表情でじわりと濡れていく大きな瞳に何故か胸がざわついた。
そのざわつきを紛らわすためなのか五月蝿い口を塞ぎたかったのか。接吻をしてみれば何となく甘味を感じたが、まだ俺は確かめなければならないことがあって。
｢……A様。貴女はユジュン様の秘密を知っていますね？｣
最初から荒々しい接吻で呼吸を奪い、小娘の生意気な思考回路を壊すように捩じ伏せて。
ぷちゅ、と強く吸って離した赤く熟れたその唇を舐めながら低い声を出せばその表情は僅かに歪んだ。
｢……だったら何だっていうの？
そうよ。私はあのお方がもう子を作れないと知っていながら側室になることを選んだの。｣
両手首は俺の片手で簡単に一纏めに出来る細さで
組み敷かれた身体は少し震えてるのに。
高飛車な表情……開き直りのような言葉は小娘らしくて
俺を欺こうと、態度を急変させたA様の生意気な全てに俺は腹の中で笑う。
｢……貴方は私をずっと疑っているわね。
いいわ。私の本当の目的を教えてあげる。
私の目的はハン家の血を絶やすこと。
私はユジュン様以外の子を孕んでその子と共に
この国を……壊す。｣
開き直ってしまえばやけに強気になり
聞いてもいないその目的すら、べらべらと俺に言うなんて。
……馬鹿で浅はかな女だ、というのが俺の本音で。
たった１人の小娘にこの国を壊すことなんて出来やしないし、そんな事を俺が黙ってるわけなんてないのに。
やはりそうか……
疑問だったそれが確信へ変われば俺がすることはただ１つ。
……その生意気で高飛車で浅はかな全てを俺が壊してやる。
口づけ１つで呼吸すらままならず、困惑した瞳を濡らしたくせに……処女のくせに。
｢…だから、夜伽をするなら誰だって構わない。
あのお方でないのならそれだけでいいの。
ソクジン、例えそれがあなただとしても……｣
言動は強気でも俺の頬を包んだ華奢な手は僅かに震えていて、ゆっくり近づく彼女の顔が二人の距離をゼロにして。
重なった唇……その接吻は下手にもほどがあるのにやっぱりどこか甘味を感じた。
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ぽち(プロフ) - シリーズ1…すでに色々ありすぎて、更新さられるたびにワクワクが止まりませんでした(≧∀≦)ホビさんが出てきたときとか、ジン様が復讐相手の実子だった時とか…もう何度も「なぬー！？！？」ってなりましたwシリーズ2も楽しみにしてます☆ (2020年7月4日 10時) (
レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - まだまだお話しが続くようで大変嬉しいです。今後の展開めっちゃ気になります。 (2020年7月4日 9時) (レス) id: bdb38dd673 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 黄色ジャス民さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉、感謝です。これからもぜひ、よろしくお願いします！更新も頑張りますね！(*^^*) (2020年6月28日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - 初めまして！小説読みました。めっちゃ大好きで今後の展開が気になります。これからも愛読していきます。 (2020年6月25日 7時) (レス) id: 9d40e02138 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんありがとうございます本当に久しぶりですね……いつもありがとうございます！！こじらせ女子も準備中ですし、そちらの方も頑張るつもりですしこのお話もよろしくお願いしますねっ(*^^*)いつも暖かいお言葉本当にありがとうございます！大好きです(*^^*) (2020年6月18日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2020年6月17日 10時
