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今は昔。
世の中は戦ばかりで、自身の領土を拡げるために
幾多の犠牲を払いながらも国のため民のために命を懸け、時代は正に戦国と化していた……
その傍ら、復讐のために覚悟を決めた若い女が１人。
あの夜、何かの予感がしたように、呼び寄せられるように真夜中に目が覚めた。
隣で眠っているはずのお母様の姿を探して
長い廊下をさ迷うように歩いていた夜中。
……私は、お父様が亡くなった理由も何故生まれ故郷を離れ、別の国に移り住んだのかも分からなかった。
そう。私は全てを理解するには幼すぎたから。
……まだ何も知らなかった、幼かったあの日。
｢……あっ……あぁ……やめてっ……｣
しん、としたお屋敷の中で聞き慣れないお母様の声が遠くから聞こえた。
眠れなくて寂しくて、今宵は母に抱きしめてもらいたいと思っていた。
そんな中耳にしたお母様の声に、胸がざわっとした感覚がしたのを覚えている。
こんな母の声なんて聞いたことがない。
……今、何が起きているの……？
うっすらと灯りが漏れるお屋敷の奥の一室。
一歩足を進めるも、母の苦しそうな声がだんだん大きくなり私は自身の震える手をぎゅっと握った。
そっと扉を開けてみれば、僅かな隙間から見えた光景に私は…………
裸の男が母を押さえつけていた。
同じように一糸纏わぬ素肌を晒したお母様は涙を流しながらいや、と首を振り身体を揺さぶられていて。
逞しい腕で掴まれたその身体は揺れる度に苦しそうな声を上げていた。
｢……お母様……？｣
大好きな綺麗な母の長い黒髪がその度に舞い、白い肌は汗ばみ、男は何かをぶつけるように腰を振っていた。
｢………………っ……見ないでっ……！｣
何が起きているか分からないその光景に言葉も出せずに立ち尽くすあの頃の幼い私。
ばちん、と合った母と私の瞳。
その瞬間、大きな瞳からは涙が溢れ、母は喉の奥からか細くも懇願するように見ないで、と泣く。
｢……お願いっ……見てはだめっ……A…………あぁっ…｣
何が起きているかを理解するには幼すぎて。
私は何も言葉を発することなく踵を返した。
……母はあの夜、私も良く知る人物におかされていたのだ。
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ぽち(プロフ) - シリーズ1…すでに色々ありすぎて、更新さられるたびにワクワクが止まりませんでした(≧∀≦)ホビさんが出てきたときとか、ジン様が復讐相手の実子だった時とか…もう何度も「なぬー！？！？」ってなりましたwシリーズ2も楽しみにしてます☆ (2020年7月4日 10時) (
レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - まだまだお話しが続くようで大変嬉しいです。今後の展開めっちゃ気になります。 (2020年7月4日 9時) (レス) id: bdb38dd673 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 黄色ジャス民さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉、感謝です。これからもぜひ、よろしくお願いします！更新も頑張りますね！(*^^*) (2020年6月28日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - 初めまして！小説読みました。めっちゃ大好きで今後の展開が気になります。これからも愛読していきます。 (2020年6月25日 7時) (レス) id: 9d40e02138 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんありがとうございます本当に久しぶりですね……いつもありがとうございます！！こじらせ女子も準備中ですし、そちらの方も頑張るつもりですしこのお話もよろしくお願いしますねっ(*^^*)いつも暖かいお言葉本当にありがとうございます！大好きです(*^^*) (2020年6月18日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2020年6月17日 10時
