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広くて綺麗で真っ白な玄関で、私は石のようにカラダが固まる。
弾丸のようにやってきた都会の、超絶セレブしかいないようなマンションの一室で私の不恰好なこんな姿は似合うわけがなくてテヒョンの言葉に思考回路が停止して。
｢……いつまでそこにいるの？早く上がってよ。｣
｢……あ、あれ、？ポチはっ……｣
｢もうあっちの部屋に行ったけど。｣
玄関から動かない私に痺れを切らしたテヒョンが振り返り
いつの間にかポチは暢気に駆けていってしまい、私は何もかもがしどろもどろで。
慌てて靴を脱ぎ、自分とテヒョンのそれを揃えて。
今さら妙な緊張を見せる私はきっと何かを酷く意識してしまってる。
でも、顔馴染みである懐かしいテヒョンのご両親がいないこの部屋にほっとするべきなのかそうじゃないのか……それは真後ろにいる彼が身をもって教えてくれた。
｢……ねぇ。
俺、怒ってるんだよね。｣
｢……わぁっ！……び、びっくりした……怒ってるって、｣
靴を揃えて振り返ればすぐそこに……テヒョンの綺麗なお顔。
近すぎて思わず仰け反った私だけどその言葉は何のことなのかさっぱりで。
いきなり怒ってると言われても……え？
｢取り敢えず、Aは何したい？｣
｢……なにって、えっと……着替えたい、かな…｣
｢……ふーん。
俺はさ、イチゴが食べたいの。｣
｢またそれ？……あ！そういえば買ってくるの忘れちゃってたね、｣
｢……そうじゃなくて。
Aは俺に内緒で畑のイチゴをみっつも食べたんでしょ？｣
……意味が、分からない。
怒ってるって……テヒョンはどこまであのイチゴにこだわるのだろうか。
内緒で食べたと言われてもあの状況は仕方のないことだったし
私は早く着替えたくてしょうがない訳で。
彼は私に何を伝えたいのだろう。
｢でもそれはっ……｣
｢みっつなら俺とAとポチで分けれたのに一人占めしたことに俺は怒ってる。｣
｢……っ子どもか！……きゃっ、｣
テヒョンの一人暮らしの部屋に来て、まだ数歩しか足を踏み入れてないのに、どこまでも……ソウルに来てさえも話題はイチゴで持ちきりで。
聞き捨てならないテヒョンの言い分に納得いかないけれど
とんっと肩を押され、自分の背中が真っ白な壁についてしまえば。
また、二人の影が重なったんだ。
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rei(プロフ) - わあおっっ🩷いいですねぇ〜テヒョンもヒロインちゃんも可愛くてたまらんです！ (2月18日 21時) (
レス) @page40 id: ca6de663e9 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 更新ありがとうございます(TωT) (2月18日 19時) (レス) @page40 id: 9b10fd0ddb (このIDを非表示/違反報告)
ててまり(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2023年2月14日 10時) (レス) @page39 id: 7fc5a4834b (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 最高🫶🏻 (2022年5月13日 1時) (レス) @page39 id: cc2b0d8fad (このIDを非表示/違反報告)
ワカ(プロフ) - わぁぁぁぁ、、ドキドキが、、吐きそー笑笑 続き楽しみです(*´꒳`*) (2022年1月27日 12時) (レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年11月4日 20時
