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「…………〜っもう!麺のびちゃったじゃんかっ、」



「あはは!だってAがすぐえろい顔するから止まんないんじゃん。
確かに3分ってあっという間!さ、食べよ食べよー」










 
謎の提案に振り回され、案の定インスタント麺はスープをこれでもかと吸い上げていて。
伸びた麺をおかしそうに笑いながら啜るテヒョンは……いつだって物事を私のせいにする。


ちゅ、と突然重なった唇は生意気で可愛げがなくて大胆で。
私を引き寄せた手は大人しくなんかないからイタズラに素肌を這い極めつけは……その表情。



昨夜みたいな色っぽくて意地の悪い表情に弱い私を翻弄したわけで。
3分をとうに過ぎて待ったをかけてもそれを無視したのはテヒョンなのにっ、



……テヒョンのばか。









 


 
 
「……テヒョンなんか口内炎になっちゃえ。」



「……ぜったいやだ。ごめんってば怒るなよ。

そーだ、うちに何もないからこれ食べたら買い出し行こっか。」



「スーパーに行くってこと?」











 

 
いじけた私のしょうもない文句はごめんと軽く嗜められて大きな手がぐしゃぐしゃと無遠慮に私の髪を乱して。
突然の提案に私はちょっとだけ目を見開いた。











 
「買い出しもそうだけど、せっかくAがソウルに来たんだし。
……デートしようよ。俺におもてなし、させて?」










 
 
カップ麺のスープをぐいっと飲んだテヒョンがペットボトルの水を一口含み、にこっと笑って。


デートという私には無縁だった言葉にまたこっちは目を丸くするわけで。


デート……おもてなし……え、?











 
「……そんなにびっくりしなくても。なに、いやなの?」











 
考えてみれば、私は本当に無知で世間知らずで引きこもっていたと思う。
こんな私があのテヒョンにデートに誘われるなんて…考えたこともなかった。










「……いやじゃ、ない。
デートって初めてだから想像もつかないけど……私で、いいの?」



「あーもう可愛いーな……俺は今もこれからもAしか誘わないし。」



 






 
なんだか気恥ずかしくてそれとは無縁な生活をしていただけに、そのワードが私を赤面させ、途端に気恥ずかしくなった。
そんな私の反応に呆れるテヒョンは嬉しい言葉を加えて改めて私をじっと見つめて。


 









「……俺と、デートしませんか。」



「……っはい……よろこんで!」


















 

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rei(プロフ) - わあおっっ🩷いいですねぇ〜テヒョンもヒロインちゃんも可愛くてたまらんです! (2月18日 21時) (レス) @page40 id: ca6de663e9 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 更新ありがとうございます‪(TωT)‬ (2月18日 19時) (レス) @page40 id: 9b10fd0ddb (このIDを非表示/違反報告)
ててまり(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2023年2月14日 10時) (レス) @page39 id: 7fc5a4834b (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 最高🫶🏻 (2022年5月13日 1時) (レス) @page39 id: cc2b0d8fad (このIDを非表示/違反報告)
ワカ(プロフ) - わぁぁぁぁ、、ドキドキが、、吐きそー笑笑 続き楽しみです(*´꒳`*) (2022年1月27日 12時) (レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミイミイ | 作成日時:2021年11月4日 20時

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