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｢……テヒョン！
ね、……ちょっと、手の位置おかしい！｣
｢……どこがー？
てかちゃんと前向いてよ。｣
よいしょ、と漕ぎ出し二人を乗せた自転車がスピードに乗り
私たちの横を愛犬が楽しそうに走って付いてくる。
私の運転次第だから転ばないように気をつけるのが最善だし、ちゃんと前を向かなきゃいけないのは分かってるけど。
……その、テヒョンの手の位置が、ね。
平坦な道だから
わざわざそんな腰を抱きしめるみたいに掴まなくても、って。
……私は意識しすぎてるのだろうか。
｢……風が気持ちいいねー。
砂利道入るけど一旦降りて歩く？｣
｢ううん。
ここからは俺が前乗るから交換しよ？｣
暫く走り、やがて田舎らしい砂利道の手前で停まる。
安全を考慮し提案するも交換、と今度はテヒョンがハンドルを持ち私に振り返る。
ここで躊躇うのは違う気がして遠慮がちに後ろに座れば
当たり前に私の手を取って自身のお腹に回すよう促して。
｢ちゃんと掴まって……絶対離さないでね？｣
｢え、なに………わぁっ！｣
私に振り向いたテヒョンの言葉は何気ない一言なんだろうけれど。
離さないでっていうそれは
今の私の胸を熱くさせる魔法がかかってるみたいで
ぎゅーってなる。
……本当にテヒョンはずるいなぁ。
そんな思考に浸らせない急発進とでこぼこ道が
二人を揺らし、男の子っぽい無茶に私は思わず彼の腰にしがみついて。
｢あははっ！……まじで自転車久しぶりだぁ！｣
｢ちょ、速いよっ……わゎっ……揺れる、｣
ケタケタと楽しそうな笑い声は学生みたいなのに。
思わず掴んだ腰も目の前の背中も大人っぽくて
男性的で私とは全然違っていて、なんでかな……無性に泣き出したくなった。
……あぁ、この楽しい時間もあと僅か。寂しいな…
今ならこの砂利道と彼の荒っぽい運転のせいにしていいかな、と身勝手な感情を抑えきれず
私はさっきのテヒョンみたいに抱きついてみる。
こてん、と頭ごとその広い背中に預ければ
私の心にじんわり広がる 好き、という感情。
｢……ね、重くない？｣
｢めっちゃ重い、ツラい。足もげそー。｣
｢なら降ろしてよっ！｣
｢ふはっ！
うそうそ、全然重くないし軽すぎてずっとこのままでも平気。｣
｢あ、そこ左ね。｣
｢…………｣
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tete?(プロフ) - 素敵すぎます！！キュンキュンしたし号泣しました！ぜひ続編が読みたいです！ (2021年10月22日 20時) (
レス) @page50 id: 9f2748196d (このIDを非表示/違反報告)
かおりんこ(プロフ) - 初めまして！可愛いキュンキュンするお話をありがとうございました！ソウル編ぜひお願いしたいです🙏💜 (2021年10月21日 20時) (レス) @page50 id: 938f0fcb54 (このIDを非表示/違反報告)
かづき(プロフ) - はじめまして。二人のかわいらしさにかは寄せられて、毎回更新が待ち遠しかったお話です。幸せな結末でうれしかったんですが、もう終わっちゃうのかと寂しくなりました。ぜひ、続編をお願いします。楽しみにしています。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 3327e12a6b (このIDを非表示/違反報告)
hal(プロフ) - はじめまして。楽しく読みました♪ ソウル編も読ませていただけましたら嬉しいです。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 17280345a0 (このIDを非表示/違反報告)
まりか(プロフ) - キュンキュンするお話ありがとうございます（ ; ; ）ソウル変更楽しみにしてます💜 (2021年10月20日 3時) (レス) @page50 id: fc911e40d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年9月9日 23時
