1週間後、キミを収穫。2 【TH】

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驚きとまさかの言葉に引っ込んだ涙がまたじんわりと私の瞳を濡らしてく。


めちゃくちゃだ……テヒョンは本当にめちゃくちゃでいつも私を困らせる。
でも、いつもは負ける私でも今回は譲れない。









　
｢……Aは今まで１人で頑張ってたけどこれからは俺に守られてみない？
Aの守ったものも全部全部。……俺が守るよ。｣



｢…っそんな簡単なことじゃ……テヒョン、離してっ｣



｢なに言ってるの離さないってば。
考えることは山ほどあるけど今はそれよりも……Aの本当の気持ちを知りたい。
俺はAとずっと一緒にいたいけど……Aは違うの？｣









　


　
たった一週間でそんな間違った考えになったテヒョンはどうかしていて
そんな考えを聞いた私も心の奥では嬉しいと思っているなんて……本当にどうかしている。



本当の気持ちを言っていいのなら……そんなの、答えは１つだけ。









　

｢……早く本音を教えて。俺はAが好きだからここにいる。｣









　

悲しいほどの晴天は夏らしく、空は相変わらず高くて気温だって高い。


こんな田舎で繰り広げるにはめちゃくちゃ過ぎる二人はなんだかもう……






　

素直な気持ち。それはひとつしかなくて……テヒョンの気持ちは嬉しいに決まってる。



あなたは誰もが知るスターで、私はそれよりもここに来てくれたありのままのテヒョンが……好き。
私には計りしれない忙しさの中、この場所に足を運んでくれる理由に期待してもいいかな、


私は……テヒョンのそばにいたいんだよ。









　
　
｢テヒョン、……好きっ……大好き、｣



｢…知ってる。けど、それだけじゃ俺はいやだ。｣







　



　
ずっと私を引き寄せ抱きしめるテヒョンのぬくもりに、今度こそ自分から返すように応えるように抱きついて。
テヒョンはぶすくれているようでも、声色は柔らかくてやがて小さく笑って。


私はテヒョンが好き。これは胸を張って言える。







　



｢……イチゴの収穫は一緒にできなかったけどっ
テヒョンが今ここにいるのが嬉しい。
もう会えないかと思って……ふぇっ、｣



｢……あーもう、泣くなよずるいって。
時間切れ。Aは俺に一生振り回されて？｣







　



　
　
暑くて熱い夏の風がびゅうっと強く吹いてそれが私のお気に入りの麦わら帽子を飛ばした。


けど、それを拾えなかったのはテヒョンの暖かい唇が私を塞いだからだった。



　









　
　
　

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