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一度知ってしまったテヒョンのぬくもりはそう簡単に消えてくれなくて私はこの長くて短い夏の１週間にたくさんの葛藤をした。
しんどいのが互いに一緒なら
ちょっとだけ楽になりたくて、腕を回してみれば仲直りどころではなくなって。
今度は声を上げて泣いてしまった。
｢……うぇーん…………ぐすっ……一緒に収穫したかった……
インスタント麺は食べる直前に煮ないと伸びて美味しくないし
あんな量食べきれないっ、
洗いものだって洗濯だって……夜中までかかったし……う、……
夜は涼しいのに眠れないしテヒョンはいないし……ひっく、｣
｢……ふはっ！……うん。
まじでごめん、ラーメンもそうだけど俺にとっても
ほんとに予想外の呼び出しで仕方なかった……って言い訳だよね。
でもやっぱスマホ使お？買ってあげるから……って
あぁ、もう！そんなのは今はどうでもいいんだってば。｣
テヒョンの楽しみは私の楽しみでもあって
うんざりなイチゴ、なんて言葉は強がりで……悲しさと悔しさは無くならない。
待ってる、って言ってくれたテヒョンの言葉が嬉しかったはずでも真っ暗なわが家はいつも以上に静かで孤独で、サプライズの料理には煮込んだラーメンがあって……
そんな文句を言いたいわけじゃないのに次から次へと子どもみたいに泣いてしまい、そんな私をテヒョンは困ったように笑い、ごめんねって優しく包んでくれる。
どうでもいい言葉ばかり出てくるのに仲直りのぎゅーは嬉しいのに。
テヒョンが言う今だけ限定の｢離さない｣という言葉は嬉しくないなんて……私は見た目に加えて心まで醜い。
｢……俺、Aを迎えにきたの。
いや、違うか。……うーん……拐いにきたの！｣
枯れない涙の原因はいつだってテヒョンのせいだけど
私はここで育ちこれからもずっとここを守るつもりでいた。
それを理解している彼のまさかの言葉に思考が停止して。
迎えにって拐うって……え、
｢……テヒョン、なに言って…｣
｢Aが配達行った日に俺さ、ひとりでこの村の人たちの家を一軒ずつ挨拶して回ってたの。｣
｢ん、？…ちょっと意味が、｣
｢皆いきなり俺が来たからびっくりしてたけど
キムさん家のテヒョン君って覚えてくれてて
そうです、あのテヒョンですって挨拶して。
そんで、Aをソウルに連れてくからよろしくって。｣
……は、？
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tete?(プロフ) - 素敵すぎます！！キュンキュンしたし号泣しました！ぜひ続編が読みたいです！ (2021年10月22日 20時) (
レス) @page50 id: 9f2748196d (このIDを非表示/違反報告)
かおりんこ(プロフ) - 初めまして！可愛いキュンキュンするお話をありがとうございました！ソウル編ぜひお願いしたいです🙏💜 (2021年10月21日 20時) (レス) @page50 id: 938f0fcb54 (このIDを非表示/違反報告)
かづき(プロフ) - はじめまして。二人のかわいらしさにかは寄せられて、毎回更新が待ち遠しかったお話です。幸せな結末でうれしかったんですが、もう終わっちゃうのかと寂しくなりました。ぜひ、続編をお願いします。楽しみにしています。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 3327e12a6b (このIDを非表示/違反報告)
hal(プロフ) - はじめまして。楽しく読みました♪ ソウル編も読ませていただけましたら嬉しいです。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 17280345a0 (このIDを非表示/違反報告)
まりか(プロフ) - キュンキュンするお話ありがとうございます（ ; ; ）ソウル変更楽しみにしてます💜 (2021年10月20日 3時) (レス) @page50 id: fc911e40d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年9月9日 23時
