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大丈夫ってテヒョンは言ったけどこっちは全然大丈夫じゃない。
私を翻弄するキスは彼のペースのまま次第に激しくなって
可愛い表情でちゅーしよ、と言ったこれはもう可愛くなくてむしろ真逆で苦しいのは私だけ。
呼吸はできるしゆっくりなのになぜか圧があって
互いの唇をくっつけるだけなんじゃなかったんだと今日知った私は本当に無知だった。
「んっ、……はぁっ……テヒョンっ………まって、」
「待たないってぱ。
ねぇ、脱がしちゃだめ?
なんなのまじで……すげーいいにおいするんだけど。」
「……!そんなのだめに決まって………あっ!やだやだっ」
「……わ。意外におっき「……っ見ちゃだめ!」
互いの唇を重ねるのだって慣れるわけないのにこんな展開なんてもっと無理。
私の服をがばりとたくし上げる手と素肌を撫でる手がもっと大胆に動けば、恥ずかしいどころではなくなった。
激しいキスに酸素を取り込むのに精一杯な私の首筋に、直ぐ様顔を埋めたテヒョンの妙な声色にカラダがびくりと勝手に跳ねて。
息つく間もなく、その謎の発言に待ったをかけても三白眼に捕らえられてしまい……もう、何がなんだか分からない。
こんな展開に我慢ならなくて。
「……あーもう。泣かないで。」
「だって……う、……質問の意味ないじゃんっ」
「……ふはっ!……うん、ごめん。いやだった?」
間近で下着を晒してしまい、思わぬ感想を呟かれて。
必死にテヒョンの腕を掴んだ瞬間に情けなくも涙が流れた。
ちゅーも脱がすもそれに対していいよ、なんて言ってないのに
待たない彼の表情に言葉にならなくて。
知らない妙な……色っぽいその表情は見たことなんかないから私はもうこの状況が限界になり、泣いてしまう。
離してくれてもくすくす笑うのはいつものテヒョンで。
流れた涙を掬うように口づけながらいやかと聞かれれば……そうじゃなくてその、
「いやじゃない……けどっ、……困る!」
「あははっ!正直だなー。
……まぁ、そうだよね。でも可愛いんだもん俺もすんげー困ってる。」
「そんな屁理屈っ………………んっ!」
慌てて衣服を直す私は今さらぼぼぼっ!と頬に熱が集まり、互いに困ってるなんて……本当にこの状況が理解できない。
けど、こうやって抱きしめてキスをするのは嫌じゃない、なんて。
私の方が屁理屈ばっかりだ。
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tete?(プロフ) - 素敵すぎます!!キュンキュンしたし号泣しました!ぜひ続編が読みたいです! (2021年10月22日 20時) (レス) @page50 id: 9f2748196d (このIDを非表示/違反報告)
かおりんこ(プロフ) - 初めまして!可愛いキュンキュンするお話をありがとうございました!ソウル編ぜひお願いしたいです🙏💜 (2021年10月21日 20時) (レス) @page50 id: 938f0fcb54 (このIDを非表示/違反報告)
かづき(プロフ) - はじめまして。二人のかわいらしさにかは寄せられて、毎回更新が待ち遠しかったお話です。幸せな結末でうれしかったんですが、もう終わっちゃうのかと寂しくなりました。ぜひ、続編をお願いします。楽しみにしています。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 3327e12a6b (このIDを非表示/違反報告)
hal(プロフ) - はじめまして。楽しく読みました♪ ソウル編も読ませていただけましたら嬉しいです。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 17280345a0 (このIDを非表示/違反報告)
まりか(プロフ) - キュンキュンするお話ありがとうございます( ; ; )ソウル変更楽しみにしてます💜 (2021年10月20日 3時) (レス) @page50 id: fc911e40d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミイミイ | 作成日時:2021年9月9日 23時