1週間後、キミを収穫。2 【TH】

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あれからまた自転車の2人乗りで家に帰ってそれぞれシャワーを浴び、アイスなんか食べちゃって。


ひと口ちょーだい、と大きな口をあーと開けたテヒョンはスプーンを持つ私の手ごと引き寄せ、ぱくりと食べてうまいとにこにこ笑って……本当にそういうのが可愛くてずるい。



昔から変わらない無邪気な所もあと数日で見納めなんだな、って……指折りで残りの日数を数えることすらしたくなくて。
その理由に目を瞑り、想いを伝えれたことの達成感や高揚感を言い訳にしてこれでいいんだって言い聞かせてる自分がいる。



……本当はどこかもやもやしてるくせに。







好きを伝えた私たちの変化はあまり変わらず、強いていうのならば距離感ぐらいだろうか。
昔から彼はスキンシップが強めなのはわかってるけどそれよりも近くなったというか。


気づけは後ろから手が伸びて私を包んだり、いちいち触れてきたり。
気になるものは触りたい性格だと言い張る彼の言い分は意味不明だけど……いきなりだからこっちは本当にびっくりしてしまうんだ。








　


　

｢……ね、今日はなに作るの？｣



｢わぁっ！……びっくりした………近いよ！｣



｢んふふっ……Aのここすげー柔らかい、もちみたい。｣









　


　
いきなり無音で近づき後ろから抱きつくなんて勘弁してほしいと思う。
その上人の二の腕をつまんで柔らかいって……本当にびっくりする。


私は何もかも知らなさすぎることだらけだし
好きを伝えることで精一杯だったから、今もこれからもどうテヒョンに接するべきなのかがよく分からない。


彼はどうしたいのか、なんてそんな質問はなんだか野暮な気がして普段通りに行動する私だけど、彼はそんなのお構い無しだから困ってる訳で。



……そんなに私は柔らかいんだろうか……って違う！
なんか触り方がその、なんか……あれなのだ。









　
｢………！……どこ触って、｣



｢だって暇。すげー暇。｣



｢ならポチと遊んでれば、｣



｢んー……それもいいけど今はAと遊びたい。｣






　



　
……どこの子どもだ、と返したくなるけど。


私を後ろから包み頭に顎を乗せるこの体勢は子どもにできるわけないし、近いからこそ耳に入る声は変に低いから……思考回路がおかしくなりそうで。






　

　
｢……晩御飯なしにするよ？｣



｢……む。｣









　
　
恥ずかしくてならない心とカラダの距離感に
……私は心を鬼にする。









　

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