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ざぁっと強い風が吹き、木々が騒がしくも耳に優しい音を立てる。
さらさらと葉を鳴らし、揺れた隙間から入る日差しは穏やかな川の水面を綺麗に照らして夏の暑さに涼を求めた二人は大人なのに無邪気に川に飛び込んで楽しいを共感したけれど……それは、ほんの少し前。









 
 
「……っ、……テヒョンっ」



「うん。でも、だめ。」








 


 
謎の時間切れ宣言と細めた瞳、大きくて綺麗な手が私を捕らえ
テヒョンの唇が熱く重なる。
挨拶みたいに触れた時とは違い食べるように私の唇を刺激して、驚く間もなく何度も啄んで。


伏し目がちなテヒョンの長い睫毛がにまともに視界に入り、それが羨ましいと思うのは野暮で、今はそうじゃなくて。


ちゅ、と食べられ半開きな口や熱い舌が私の唇を挟んだり舐めたりするから……本当にびっくりした。





咄嗟に名前を呼んで行き場のない手でテヒョンの肩を掴んでも。


頷いてくれたのに、だめって言いながらより強く腰を引き寄せて、頬っぺたに触れていた優しい大きな手はやがて強気になって後頭部さえ固定する。


低い声はおっとりしていても何かを含ませていて
何故か私はそれに抗えず、目を見開くばかり。









 



「……口、開けて?
ちゃんとしたいから。」



「……ま、まって、」



「待てない。ね、早く」






 



 
 
思考が追いつかなくて無意識に結んだ口を催促するみたいにテヒョンの唇が熱を乗せていく。
ぱくりと上唇を食べて挟んで、ぺろりと下唇を舐めて擽り
初めての感覚に今更ながらぼぼぼっと一気に赤面しては慌てて。


ちゃんとしたいって……何を?、という質問は愚問で。


ばちん、と合ったテヒョンの細めた瞳、低いのにどこか色っぽい声は空気を一気に変えて私を抱き寄せた腕に力が込められた瞬間、もう……逃げられなかった。





無知だし、世間知らずだし。
自分なりに小さなしあわせを感じながらここで静かに生きてきた私だけど。
地味で男っ気のない暮らしを長らく続け大人になった私は、恋なんてよく分からなかったけど。


どうしていいか分からないけど
テヒョンが好き、それを素直な気持ちで表現できるならこんな展開は想定外すぎても本当は今すぐ逃げ出したくても、今はこのまま委ねたいと思った。









 
 
「……テヒョン、すき」





 




 

固く結んだ唇をゆっくり開けて掴んだあなたの肩に自分を預けて。



ぷちゅ、と好きを乗せて自らキスをした。









 

 

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tete?(プロフ) - 素敵すぎます!!キュンキュンしたし号泣しました!ぜひ続編が読みたいです! (2021年10月22日 20時) (レス) @page50 id: 9f2748196d (このIDを非表示/違反報告)
かおりんこ(プロフ) - 初めまして!可愛いキュンキュンするお話をありがとうございました!ソウル編ぜひお願いしたいです🙏💜 (2021年10月21日 20時) (レス) @page50 id: 938f0fcb54 (このIDを非表示/違反報告)
かづき(プロフ) - はじめまして。二人のかわいらしさにかは寄せられて、毎回更新が待ち遠しかったお話です。幸せな結末でうれしかったんですが、もう終わっちゃうのかと寂しくなりました。ぜひ、続編をお願いします。楽しみにしています。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 3327e12a6b (このIDを非表示/違反報告)
hal(プロフ) - はじめまして。楽しく読みました♪ ソウル編も読ませていただけましたら嬉しいです。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 17280345a0 (このIDを非表示/違反報告)
まりか(プロフ) - キュンキュンするお話ありがとうございます( ; ; )ソウル変更楽しみにしてます💜 (2021年10月20日 3時) (レス) @page50 id: fc911e40d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミイミイ | 作成日時:2021年9月9日 23時

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