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やめて、と振り払えない私の脳も
ひと夏の暑さに負けてしまったのだろうかと否定したくても。
私の中にだってずっとテヒョンがいたから。
だから、好きな人にそんなことを言われて不意打ちにキスなんてされてしまえば……行き場のない感情が溢れて情けなく泣けて。
｢ふはっ……泣き虫だなぁ……ほんと可愛い。
でも今回思いきってここにきて本当によかった。
勘違いでも気まぐれでもないし俺はちゃんとAが好きだよ。
こんなに自然体でありのままに笑えるのはAがいるからだし。考えなきゃいけないこととか沢山あるだろうけど、そんなの俺が絶対何とかするし……大丈夫だから。｣
｢……う、……でもっ、｣
私の言いたいことが分かってるかのように大丈夫ってテヒョンが笑い、大きな手で私の頬っぺたを包んで。
まだ自分のちゃんとした気持ちを伝えてないのにそれすら知ってるようで悔しいのに……私はテヒョンを振り払えないし、嫌と言えない。
｢……早く返事して……俺が好きって言ってよ。
ほら、さすがに冷えちゃうし二人とも風邪引いちゃう。
じゃないと……もっとすごいのするよ？｣
可愛い音を立てては勝手に唇同士をくっつけるテヒョンの、強引でずるい言い方には文句しかないし私の気持ちを勝手に解釈しないでって言いたいけれど、やっぱりテヒョンには何もかも敵わない。
……そうだよ、私はテヒョンが好きだよ。
ずっと言えなかった本当の気持ち。
それは、心の隅で何年もの間、小さな煙を立てて燻っていた。
でも、あなたはいきなり現れて消えてくれないそれに風を送り、やがてあっという間に火を着けた。
台風みたいにかき回して振り回した挙げ句、好きを催促するなんてどこまで強引なのって……それすらテヒョンらしくて私は……好きなんだ。
｢……私だってあの頃からずっとテヒョンが……好き、｣
｢……うん。
俺も好きだよ、まじで大好き。
でも……時間ぎれ。もう待てない。｣
小さな声は自信なんかなくて私は情けない表情ばかりで、それこそぶさいくに違いないし素直な気持ちを告げた今、それが恥ずかしくてならない。
無邪気で私なんかより可愛い笑顔はちょっぴり悔しいのに、やっと正直になった私を待たない彼はやっぱり強引で。
いきなり纏う空気を変えて時間ぎれ、と瞳を細めて。
やがて二人の唇がとびきり熱く重なった。
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tete?(プロフ) - 素敵すぎます！！キュンキュンしたし号泣しました！ぜひ続編が読みたいです！ (2021年10月22日 20時) (
レス) @page50 id: 9f2748196d (このIDを非表示/違反報告)
かおりんこ(プロフ) - 初めまして！可愛いキュンキュンするお話をありがとうございました！ソウル編ぜひお願いしたいです🙏💜 (2021年10月21日 20時) (レス) @page50 id: 938f0fcb54 (このIDを非表示/違反報告)
かづき(プロフ) - はじめまして。二人のかわいらしさにかは寄せられて、毎回更新が待ち遠しかったお話です。幸せな結末でうれしかったんですが、もう終わっちゃうのかと寂しくなりました。ぜひ、続編をお願いします。楽しみにしています。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 3327e12a6b (このIDを非表示/違反報告)
hal(プロフ) - はじめまして。楽しく読みました♪ ソウル編も読ませていただけましたら嬉しいです。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 17280345a0 (このIDを非表示/違反報告)
まりか(プロフ) - キュンキュンするお話ありがとうございます（ ; ; ）ソウル変更楽しみにしてます💜 (2021年10月20日 3時) (レス) @page50 id: fc911e40d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年9月9日 23時
