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色んな場所を探しても見つからなかったキミ。
でも数時間後、泣き腫らした目のまま何ごともなかったかのように家へと帰ってきて俺に笑いかけた。
結局うやむやになってしまい、ガキな俺はきちんと謝ることすらできないまま……やがて中学になって。
あの出来事に触れないまま二人は変わらず仲は良かったけど、互いにクラスも違って明るく好奇心旺盛な俺は人気者になって。
だんだんと二人、距離が開いた。
歌うまいね、と言われて調子に乗って歌手目指してみようかと考えたり遊びでやったダンスが楽しくて習ってみたり、父さんを真似てサックスをやったり。
元々可愛い容姿のAと一緒にいるのをからかわれるのが気恥ずかしくなったりして男友達といるのが当たり前になって……そんで本気になれる夢を見つけて。
友人が受けたオーディションについていったのがきっかけでも、より強く意識するようになって父さんにそれを打ち明ければ背中を押してくれて。
｢……そっか。｣
｢……うん。ていうか、それだけ？｣
｢……え、？｣
｢頑張って、とか応援してる、とか可愛く言ってくれたりしないの？｣
｢……っ私は、なにも…｣
オーディションに受かったのを機にソウルへ行くことを決めた俺がキミに夢を打ち明けても気の利いた言葉もなく、Aはそっか、と下唇を噛んだ。
キミはきっと俺の背中を押してくれるって思い込んでいて、なにも言ってくれない彼女に再び最低な俺は、酷い言葉を投げつけ背を向けた。
｢……まじで可愛くない。
幼なじみを応援できないお前なんか……もう知らない。
じゃーね。｣
カッとなって思ってもないこと言ってソウル行きの列車で大泣きした俺は、まじで救いようのない大バカ。
後悔だらけでも夢は夢だし叶えたくて、キミを見返したかった。
上京して仲間に出会って走り続けて……沢山揉まれて地獄をみたりしたけど、本当に本当に頑張ったから今があるわけで。
あの日のことを謝りたいのと胸の靄を晴らしたいのと。
10年越しにここに来てみれば大人になったキミはこんなに最低な俺なのに変わらず微笑んでくれて……今は昼食も振る舞ってくれた。
俺がここに来た理由。
じーちゃんばーちゃんに会いに来たのとあともうひとつ。
……Aに俺はずっと会いたかったんだ。
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
