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テヒョンの暖かい掌と優しい瞳にぴたりとカラダが制止する。
私の頬を覆っていたそれがするりと野暮ったい前髪を拐い、より視界が開けて。
バスルームに響いた彼特有の低い声は何を私に伝えたいのだろう。
｢……テヒョン、？｣
｢………………
早くイチゴ食べたい、待てない。｣
｢……え？……あ、うん。今朝見てきたけどだいぶ育ってたよ。｣
｢あーもうまじで………しんどい、｣
……びっくりした。
黙ったままじっと見つめられて言葉を待つものの、
心なしかテヒョンが二人の距離を徐々に縮めているような気がして。
細めた瞳が綺麗過ぎて近すぎて胸がどきどきして。
いきなりどうしたの、という意味も含めて名前を呼べば
ハッとしてやがてそれは悔しそうな表情になり
漏れた言葉は……またもやイチゴ。
ちょいちょい話題になるその存在にあぁ、と答えたけど。
しんどい、と項垂れるなんて……子どもか。
｢……ふふっ、あはは！……変なの。
本当にイチゴ、好きなんだね。｣
｢…………あぁそうだよ。好き。……すげー好き。
まじで今すぐ食いたい。｣
｢あはははっ！……嬉しいな……きっともうすぐ収穫できるよ。｣
なんだか噛み合ってないような会話な気がするけど、私だって自慢のイチゴを食べてもらいたいって心から思うよ。
でもね、思わず笑ってしまったけど、本当はイチゴに少しだけ嫉妬してしまった。
……だって、じっと見つめながら聞いたことないような真剣な声で｢好き｣ってあんなに言うもんだから……ちょっぴり悔しかったんだ。
いいなぁ、なんて……私は一体どれだけ身の程知らずなんだろう。
だからいろんな意味も含めて可笑しくて笑っちゃったんだけど、テヒョンは不満そうに口をへの字に曲げる。
｢…むかつく。それ以上笑ったら……ちゅーするよ。｣
｢……え！？……な、なに言ってるの！！｣
｢……冗談だし。
とにかく、これは俺のだから誰にも触らせないで。
……ヌナって呼ばれて舞い上がるなぶさいく。｣
｢……い、痛いっ……なにそれ理不尽！｣
｢その代わり俺のここもAのだから。
はい、一件落着ー。｣
むにゅ、と掴まれた私の頬はいつからテヒョンのものになったんだって反論さえ、飛んでいきそうなハチャメチャな言い分。
……なんかもう……テヒョンは本当にずるいと思った。
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
