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漏らしてしまった小さな私の呟きはちょっとだけ震えてしまい、テヒョンは綺麗と可愛さが混ざった寝顔のまま、すやすやと深い眠りについている。
いろんな意味を含めたこの文句は届いてなくて
胸をこんなにばくばくと鳴らしてるくせに矛盾な思考ばかりが頭を駆け巡る。
こうやって近くで感じるテヒョンの香りとか、暖かい腕とか広い胸とか。
無意識なのかぎゅうっと私を包むぬくもりは私を普通にさせてくれなくて、それを突き放したりなんか……できない。
寝ぼけてるよ、って笑いながら注意する余裕なんて持ってない。
好きだけど伝える勇気のないこんな私の気持ちを知るわけないテヒョンに、小さく文句を言うしかできないんだ。
ふに、と仕返しに摘まんでみた彼の頬っぺたは寝ているのに可愛くて、やっぱり私とは真逆。
それに対して卑屈な気持ちが一丁前に膨れて……ちょっとだけ、と自分の手を動かしてみた。
｢……ふふ。ふわふわだ、……可愛い。｣
まだ起きないで、と願いながらもっさりした黒髪を遠慮がちに撫でれば思わず笑みが出て。
不眠がちだと言っていたのにぐっすりじゃん、と調子に乗ってイタズラにまた触れて。
｢……んー…｣
｢…………っ……テヒョン、？｣
私のイタズラで不意に漏れた彼の声に
やば、起きちゃったかな、とじっとして小さく呼び掛けても柔らかい寝息が聞こえるだけ。
……よかった、ばれてない。
ほっとするも無防備に眠るテヒョンの長い睫毛や綺麗な寝顔を見つめれば、なんでかな、私……どうしようもないばかなのかな。
無性にまた勝手に手を伸ばしそうになる。
なのに。
いい加減もうだめ、とそれを制して起き上がろうとしてぐっと腕に力を込めれば、寝ぼけすぎてるテヒョンは引き留めるように私をぎゅーっと抱きしめた。
……あぁ、もう。
テヒョンのばか、ばかばかばかっ……もう知らない、
甘くて優しい香りとあったかい胸と腕。
その上長い足が私に絡み、それらに包まれて密着したカラダから鼓動を感じてしまえば、私は堪えきれなくなってじんわりと瞳がぼやけてくる。
私を抱き枕にするな、なんて文句さえ飛んでいってしまって。
……あったかいな…………まだ起きないで、
もう少しこのまま…
きゅ、とテヒョンの着ているシャツの裾を掴んでゆっくりと腕を背中へと伸ばしてその広い胸に顔を埋めたんだ。
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
