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忙しかったし、最期を見届けることも出来ないまま祖父母は旅立った。
悲しくて寂しくて当時は泣きじゃくった俺だけどいつまでも塞ぎ込んではいけない、とまた前を向いてがむしゃらに今の今まで走り続けた。
家族は大邱からソウルへと越してきて
俺と離れていた時間を取り戻すみたいに今ではしょっちゅう会ってるし、祖父母も一緒にって位牌や遺品さえ連れてきた……つもりだった。
父さんから、田舎の家は取り壊すことにしたんだと告げられ最初は寂しく思うも、また俺は忙しさを理由にそっか……とやるせない返事をしただけで。
でも、違う。
どれだけ都会に染まっても、今の俺は家族と楽しい時間を過ごせても。
思い出はこの場所に詰まっていて、目を閉じれば
ばーちゃんが｢……おかえり、テヒョン。｣って出迎えてくれた記憶がぶわぁっと甦る。
｢……ふふっ……テヒョンは変わらないね。｣
｢…………っ、……あの頃よりもずっと格好よくなったし。
ずびっ……｣
｢あははっ……それはそうだけど。
空気感とか、優しい気持ちとか。綺麗な心はなんにも変わってないよ。｣
止めどなく流れる涙は、ここへ来て幼かった俺と祖父母との思い出に触れたからで。
Aは首に掛けていたタオルをそっと俺の頬に当ててくれてまたあの頃のように微笑んで。
鼻水をすすりながら説得力のない強がりを見せる俺はやっぱり……ガキんちょ。
家が取り壊されてからもうだいぶ経ってんのにここに来て、すぐわかったよ。
……荒れ地にすらなってない、綺麗に手入れされていたのには驚いたから。
けど、それはきっとキミのおかげなんだってこと。
｢……ありがとう。ずっと綺麗にしてくれてたんでしょ？｣
｢…………！……ご、ごめん……お節介だったよね、うちのおばあちゃんがずっと手入れしてて私がそれを受け継いじゃって、｣
｢なんで謝るのさ。……Aのばーちゃんってそういう人だったしAは本当、よく似てる。世話焼きで嘘つけない性格とかそれこそなんにも変わってないね。｣
過疎が進んだ田舎に残るキミは今の俺の周りにはいないタイプで飾らない、ありのままで……心地がいい。
10年越しだけど、ずっと心に引っ掛かっていたこの場所に今日来れてよかった。
そんで、キミに再会できて良かったと……心から思った。
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
