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言えなかった、隠していた｢好き｣というそれが溢れてしまいそうでこの謎のハグに感情はぐちゃぐちゃで。
落ち着きたい私を追い詰める吐息が近すぎるが故に
私の首筋に当たって思わず回していた腕を離しそうになった。
｢……A、すげーいい匂いする。｣
｢そんなわけっ……安いシャンプーだよ、｣
｢……そういう意味じゃないし。……パボ。｣
どくん、と一際大きく鳴る心臓がうるさいのに
テヒョンの低音の声がやけに私の耳に入り込む。
今までのおっとりとしたそれとは違う大人の声は
私を途端に情けなくして逃げ出したくなる。
……もう、限界だ。
いい加減離れたい、とさっきまで生意気になろうとか開き直っちゃえって思ってたくせに。
いきなり変わった空気に耐えきれなくなった。
｢……ね、もういいでしょ、……いい加減に｣
｢……やだ。｣
パボって……テヒョンに言われるなんて。
それに加えて長すぎるメンタルケアなるものにこっちのメンタルが壊れそうなのにわがままな｢やだ｣に私は歯痒くてならない。
……テヒョンは今なにを考えてるんだろう。
｢……いちご、楽しみだね。｣
｢…へっ！？……い、いちご、？｣
｢……そ。いちご。もう少ししたら収穫できるんでしょ？｣
｢……う、うん。そうだけど、｣
自由で意味不明な会話はまさかの……イチゴの話で。
いきなりすぎる、突拍子のない内容に頭がハテナに包まれたけどイチゴはもう少しすればきっと沢山採れるだろう。
……なんか、……えっと。……うん。
テヒョンはやっぱりテヒョンだし私は結局いつまでも振り回される。
｢……俺がここにいるうちに収穫できるかな？｣
｢……うん。きっと沢山採れるはずだよ。
私の育てたイチゴだもん……甘くておいしいからテヒョンも食べてね？｣
｢……そっか。
甘くておいしい、ね……今からすげー楽しみ。｣
｢…ふふっ。私も。｣
そんなにイチゴ食べたいんだ、なんて
会話が完全に持っていかれてやがてふわりと自然に離れた二人のカラダ。
拍子抜けしちゃったけど、私ばっかり緊張して意識して情けなさすぎるけど、緩く笑って楽しみだというテヒョンにこっちも楽しみになってきて。
｢……ぜったい俺、離さない。｣
そんな彼の小さな声は私に聞こえなかった。
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
