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メンタルケア、なんて言われてしまえば私はこの腕を振り払えなかった。
いくら昔馴染みとはいえ、こういうのは私じゃなくて、と否定したくても……今は酔いのせいにしてもいいかな、
こうやって抱きしめられるなんて誰であっても初めてで。
胸がはち切れんばかりにばくばくするけど、これはただのメンタルケアなんだろうけれど。
テヒョンを今までで一番近くに感じて、くるまれるみたいにすっぽり収まった私は自分の心にウソをつけなかった。
……あったかいな……いまは離れたく……ない。
｢……んふ。俺らおんなじ匂いだ。｣
｢……そ、それはだって……うちのシャンプーだし、｣
｢Aって思ったよりずっとちっちゃいよね。
そんで全部柔らかい。……ていうかちゃんと俺にも腕回してよ。
……よいしょ｣
｢……！わぁっ……ほんとに強引すぎ、｣
｢あははっ…………ぎゅうー！｣
テヒョンの無神経でお得意の気まぐれに振り回される私は
今日だけその気まぐれに付き合ってあげようと思う。
強すぎる腕の締めつけは苦しいけれど、それ以上に胸は締め付けられるけど。
今は素直になってテヒョンの近くにいたいんだ。
だから……
｢ちょっとテヒョン苦し、｣
｢んはは！……ほら、Aも！｣
｢……っ……あーもう！……ぎゅ、……ぎゅーっ！｣
恥ずかしさを捨てて、開き直るみたいにテヒョンの無茶に乗ってみようかな……
催促するように早く、と急かす謎すぎる幼なじみは
相変わらず突拍子がないけれどそれ以上に私はキミが……好きだから。
言えない代わりに少しだけ生意気なこと、させて。
……えいっ！と勇気を出してぎゅーっと自分から抱きついてテヒョンの胸に顔を埋める。
こんなんでメンタルケアになるのかな、なんて考えれないぐらい私の心臓ははち切れそうでも。
抱きついた私に応えるみたいなテヒョンの腕が二人の隙間をゼロにした。
｢……ふはっ。また心臓すごいことになってるよ。｣
｢……そ、そりゃハグなんて初めてだし、…………意地悪、｣
｢……んふふ。あったかーい。
もう少しこのままでもいい？｣
｢……うん。｣
……ドキドキするに、決まってるじゃん。
そんなの、ずっとずっと昔からだよ。
無神経で暢気でおっとりな声に心が痛くなって
すん、と私の首元に顔を埋めたテヒョンに泣き出したくなった。
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
