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｢……もう！
結局こうなるならもうトランプやらないっ｣
｢あっはっは！また俺の勝ちー。
Aが弱すぎるだけじゃん。｣
｢……ちがうし。テヒョンが卑怯なことばっかするからだもん。｣
心理戦になるとやたらとその才能を発揮して
私を転がし踊らせるテヒョンにこっちは結局……負ける。
巧みな表情の使い分けに加えて私を追い詰めるような言葉に騙され丸め込まれて、結局こうなるんだ。
けらけら笑うテヒョンと悔しさに唇を噛んだ私は最早どちらも子どもっぽくて、月日は経ってもずっと離れていたはずでも、やっぱりあの頃と変わってなくて私はそれにまた心が暖かくなってはきゅ、となる。
むに、と摘ままれた頬っぺたはこれで何回目だろう。
｢…ふはっ。相変わらずモチみたい……うまそう。
ね、食べてもい？｣
｢……だめ。いい加減離してよ。｣
罰ゲームにされたテヒョンの意地悪なこれに
むにゅりと摘ままれた頬っぺたは無遠慮に遊ばれて私は悔しいけれど、負けは負け。
楽しそうに笑う彼にきゅっとなる自分はされるがままに伸ばされ変な顔になるも、いい加減そのからかいも慣れてきた。
さっきも思ったけど、テヒョンの手は綺麗でちゃんと手入れがしてあって私とは大違いだ。
日頃畑仕事やもの作りに没頭してる私は真逆に短い爪に加えて所々ささくれていて。
小さなことだけど、それがちょっとだけ恥ずかしい。
自分が好きでやってるから、とは思うものの
無頓着すぎて気ままに生きてきたこんな私が彼とは違いすぎてなんだか……恥ずかしいんだ。
私の頬を掴んで離さないテヒョンに仕返し、と伸ばしかけた自分の指先を不自然に引っ込めるしかなくて。
でも、それを見逃さないのがテヒョンで
私の野暮な思考を簡単にひっくり返すのが…あなただった。
彼の手が私のカサついた指先をぱしっと取って。
｢Aの手は頑張ってる手だ。｣
｢……え、？｣
｢こんなにちっちゃいのに一生懸命動かして使ってるがんばり屋さんの手。
……おばあちゃんみたい。｣
｢なにそれ、ばかにしてるじゃん、｣
｢してないし俺とは違うちっちゃい爪も好きだよ。あはは！｣
綺麗すぎるテヒョンの爪の形は細長くて指の長さに似合ってて私はまんまるでそれを実は昔から気にしてた。
からかいなんだとわかってるのにまた胸が締め付けられたんだ。
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
