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億劫になりがちな後片付けも、いつもなら一人でやる全てが賑やかに感じて楽しいとすら思う。
私の日常にふらっとやってきたテヒョンの、気まぐれみたいなかき回しがいい意味で騒がしくて落ち着かなくて楽しいなんて。
普段の私はどれだけ寂しい生活をしてるんだろうって笑いそうになった。
｢ね、A、明日俺も手伝うから片付けは後回しにしてよ。
ほら、早くトランプー！｣
｢今日のことは今日やりたい性格だからもう少し待って？
あ、眠いなら寝ちゃってもいいよ。｣
｢……む。今日はぜったいまだ寝ないし。｣
先にお風呂に入ったテヒョンが、敷いた布団の上でポチとゴロゴロしながら私を呼ぶ。
片付けても片付けても私の私物や趣味に興味があるのか
出しっぱなしにされるそれらを元に戻しながらこっちはパタパタと横切って。
……早くって、急かすなら散らかさなきゃいいのに。
私の返答にまたへの字に曲げた口元を見ればこっちは笑ってしまいそうになる。
ふふっ……まぁいっか。
｢今日は寝ないんだね。別に無理しなくてもいいのに。｣
｢……Aは俺を子ども扱いしすぎ。｣
｢子ども扱いなんてしてな……あ！｣
後片付けとお風呂を済ませ、寝る支度をした私をちゃんと待ってたテヒョンとやるトランプはただのババ抜きで。
いい大人が二人でトランプをするなんて笑えて、それに加えて残り少なくなったカードから選んで手を掛ければテヒョンはひょい、と私の指先をかわして。
勝負に負けたくない彼のそんな行動はやっぱり少年っぽくて、変わってない。
行動と言い分のちぐはぐが面白いけれど、私だってたかがトランプでも今日はなんでかな……負けたくないんだ。
空を切った私の指先と引かれたくないカードを持つテヒョンの大きな手。
ズルをする彼は、にやにやと笑いながらカードをシャッフルして持ち変えて。
｢……本当にズルばっかり。｣
｢人聞き悪いなぁ。俺はAに負けたくないだけ。｣
｢どれにしよう……これかな、？｣
｢……さぁ？｣
謎の駆け引きを見守っていたはずのポチは飽きたのかもう夢の中。
カードを持つテヒョンの表情をじっと見つめながら
選ぶ私は真剣で。
だって私はたかがトランプ、たかがババ抜きでもテヒョンに勝てたことが一度もない。
…でも今日は何だか勝てそうな気がする。
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
