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私を簡単に抱き上げたテヒョンの腕が力強くて、私の心臓はばくばくに鳴っていてそんなのは彼に……バレバレで。
でも、突拍子のないこの行動にはなんの意味もないってのは分かってる。
だって昔から私をからかっては困らせるのがテヒョンだったから、それに対して私がいちいち反応するのが楽しいんだろけどもう二人は大人。
……好きだったよ。
テヒョンのことが大好きだった淡いあの気持ちは所謂初恋でも。
ふらっと現れてたまたま再会した二人だけれど今は関係ないって言い聞かせてこの１週間を楽しく過ごしたいと思ってるのに……テヒョンは本当に一筋縄ではいかない。
無意識に抱き枕にされた今朝の甘い香りと暖かくて優しい腕に……なんだか胸がぎゅうっとなる、けど。
落ちつけ、私。
テヒョンお得意のからかいになんか……泣くな、戸惑うな、負けるな。
ぎゅうっと強く、簡単に私を抱き上げて笑ったテヒョンとの近すぎる距離とかその笑顔に……反応しちゃだめ。
｢……テヒョンのばか、｣
｢……え？｣
｢……ふふっ。
早く降ろして！ほら……バーベキュー、するんでしょ？｣
こんなハプニングはただの昔馴染みには必要ない。
テヒョンのからかいに小声でばか。と返すのが精一杯だけど。
えいっ、と力を込めて巻きつく腕から抜け出し笑顔で振り向いて。
準備をするために忙しさを装い、テヒョンから離れれば……ぱしっと私の手首を大きな手が引き止めた。
｢……ねぇ。｣
｢どうしたの、……テヒョン、？｣
む、と口を結びへの字になった口と不満そうな顔のテヒョンが何か言いたげで。
それは今回ここに来てから彼がよく見せてくれる表情のひとつだ。
テヒョンは私に何を求めてるんだろう。
｢……俺ってそんなに格好悪い？｣
｢え？｣
……あぁ、もう。
むすっと下唇を突き出してつまらなそうなその顔だって私は……たまらなく好きだったなぁ…
昔も今もテヒョンは変わらず格好いい男の子だよ。
そんであの時の私は素直にそれを言葉にしてたっけ。
格好いい、なんて周りがほっとかないほど言われ慣れてるはずで私なんかに催促しなくたっていいのに。
｢…テヒョンは昔も今もいちばん格好いいよ。｣
私はきっと昔も今も変わらずぶさいくだけど、なんて
ちょっぴり……悲しくなった。
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
