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｢……こんな田舎におっきくて高そうな車が停まってるし
お洒落なお兄さんが倒れてるしポチがちょっかい出してるし。
それがまさかのテヒョンだったし……本当にびっくりした。｣
｢……倒れてるって、寝てただけだよ。
てかポチすげー可愛いね。手綱いらないとか天才かよ。｣
あのままその場所にいる訳にもいかなくてとりあえず場所を移動して。
Aの住んでる家の庭に車を停めさせてもらい、ゆっくり二人と一匹で砂利道を歩く。
おっきくて高そうな車、に関しては俺よりかはジニヒョンがバカ高いスポーツカーに乗ってるしジミナもジョングギだって外車持ってるし。
俺は国産車のSUVだし、この場所にそこまで似合わないかな……なんてぼんやり考える。
まぁ、ヒョンのあの車でこんな場所に来たらとんでもなく浮くだろう、と笑いそうになったけど。
｢……Aはずっとここに住んでるの？｣
｢うん。私、ここが大好きだしこの場所を守りたいの。
おじいちゃんとおばあちゃんが残してくれた全部、宝物だから。｣
｢……残してくれたって……じゃあAのじーちゃん、ばーちゃんは、｣
｢……2年前に天国行っちゃった。
ふふっ……そんな顔しないで。きっと今はテヒョンと私の祖父母は仲良くお茶してるんじゃないかなぁ。｣
空を見上げるAの横顔を見つめて、俺は言葉を詰まらせた。
俺も彼女の祖父母には随分世話になったし、それこそ孫のように可愛がってくれて大好きだったから。
｢……ごめん、俺……何も知らなかった。｣
｢謝らないでよ。ふふっ……今日ここにテヒョンが来てくれた、それだけで充分だよ。｣
辛気くさい顔すんな、みたいにくすくす笑うAはやっぱり大人になっていて。
そりゃそーだよな、あれから……俺がここを離れてからもう10年も経つから。
都会とはかけ離れた田舎に似合う、彼女の農作業っぽい装いは本当にここで暮らしているんだと俺に知らせる。
｢……今は何もないけど、ここだよ。
ここにテヒョンとおじいちゃん、おばあちゃんは住んでた。｣
俺のじーちゃん、ばーちゃんが亡くなってからあの家は取り壊され、更地になっていて。
ふるさとに墓を置くより家族のそばに置こう、と移したからこの場所に形あるものは当時の景色だけ。
考えるよりも涙が勝手にすーっと俺の頬を滑った。
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
