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微睡んだ俺の耳に入る生活音が……心地いい。
トントン……ぱたぱた。ぐつぐつ、
包丁とまな板の音とこれは……スリッパの擦れる音かな、
あと、何かの煮える音。
それらになんか安心して俺はごろりと寝返りをする。
最近は仕事が忙しかったってのもあるけど
自分ん家のベッドも部屋も妙に広く感じて……寝つきが悪かった。
カーテンから差し込む朝日にそっと瞼を開けて。
……あぁ、もう朝なんだ……
なんかすげー久しぶりにぐっすり寝た気がする。
｢あ、起きた？……おはようテヒョン。｣
｢……んぅ、……んー…………おはよ、｣
｢カーテン全部開けちゃうね？
……ふふっ……寝癖すごいことになってる。｣
シャーっと勢い良く開けられたカーテンの先の太陽が眩しくて。
朝一番に俺へ向けたAの笑顔がなんか……たまんない。
くすくすと笑い、穏やかな声とその柔らかい笑顔を見れば無性に手を伸ばしたくなった。
でもその感情を知らんぷりして
そんなに寝癖ひどいかな、とむくりと起きればポチがすぐ駆け寄ってきた。
｢……お……ポチもおはよー……昨日はありがとうな。
俺、たぶんお前にすげー抱きついてた気がする。｣
目が覚めた時に俺は知らぬ間にクッションを抱きしめていたけど。
なんか夜はずっと暖かくて甘くて柔らかでふわふわな何かを
ぎゅっと抱きしめて寝ていた気がするから。
きっと俺はポチを本当に抱き枕にしちゃってたんだろうな、と撫でながらお礼を言った。
｢……テヒョン朝ごはん食べるー？｣
｢……うん。｣
顔を洗い、寝癖を直して席についてぼーっとする。
出されたトーストにテーブルに置かれたジャムを塗り
何気なく一口噛れば俺を伺うように見つめるAの大きな瞳。
｢……なにこれ……めっちゃうまい。｣
｢……！……ほんとっ！？……よかったぁー。｣
｢まじでうまい。……なんで？｣
｢…ふふっ……全部私の手作りなの。｣
｢全部、？｣
｢うん。このパンもジャムも……何なら木製のその食器も私の手作りだよ。
趣味みたいなものだし楽しくて……ふふ。
テヒョンのその顔見れてよかったぁ。｣
……まじか。
すげーうまいし……食器までって…
俺、今どんな顔してるんだろ。
でもね。
キミのその笑顔を俺はずっと見たかったよ。
俺は……
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
