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ゆっくり食べながら昔話も交えた二人の会話。
ケタケタと楽しそうに笑うAの笑顔が昔っから好きだったな、ってぼんやり思う。
｢……普段は自分の分しか作らないから、こうやって誰かに食べてもらうのってなんか……嬉しいね。
作りすぎたと思ったのにさすが男子！｣
｢……Aが俺をめっちゃ働かせるからじゃん。
もうくたくたー。｣
｢……よく言う。ほとんどポチとばっかり遊んでたくせに。｣
ごちそーさま、と食器を片付けて。
ソファーにどすんっ、と座ってスマホを取り出すも気付けば俺の目線はそこじゃなくてさっきからAばっか。
化粧なんかしてないし、垢抜けている要素だってないし寧ろ……地味だと思う。
ましてや俺の仕事は芸能界だから周りにいる女の子は派手なタイプが多い。
でも大きな目も長い睫毛も笑顔も心地いいその声もなんか……と謎の思考が頭を巡り、はっとする。
きっと久しぶりだから、Aが都会を知らない田舎っ子だから、珍しいタイプだから。
そんなことを言い聞かせていれば家事を終えた彼女が棒アイスを俺に差し出し、ちょっと外に出ない？と優しく笑った。
｢……わぁ……すごい……綺麗だね、｣
｢ふふっ。でしょ？で天気の良かった日は私、いつもこうやってゆっくりしてるんだ。｣
｢……そんなの最高じゃん。｣
｢……うん。本当だね。｣
縁側から眺める夜空には、まるで宝石みたいに輝いている星が散りばめられていて。
人工的な光と違う優しいそれが映えていてあまりにも綺麗で、思わず俺は声を漏らした。
涼しい夜風も気持ち良くて田舎らしい自然に溢れた夏らしい香りも素朴なアイスも、全部全部贅沢すぎて。
ゆっくり流れる時間に、心が癒えていく。
忙しさに追われる毎日と明るすぎて眩しい無機質な光、音に囲まれた日常にたぶん俺は嫌気が差していたのかもしれない。
｢朝は早起きして庭であったかいコーヒーを飲んで、日中は目一杯働いて汗だくになって夜はこうして星を見る。
今日も頑張った、明日も頑張ろうって、自分を褒めて。
…私なりに毎日楽しんでるよ。｣
隣で微笑む彼女の充実している横顔にまたどっか俺の何かが変になる。
単純に羨ましいのと、肩を並べていても二人の間にまだある距離に。
もどかしい、なんて考えた俺は
それでも今日ここに来て良かったと思ったんだ。
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ワカ(プロフ) - こんばんは。いつも楽しみに拝読させて頂いてます！そんなのズルイからの大ファンです！ ミイさんのキュンとする言葉使いから、エロい感じも擽ぐられるのがたまりません！！ 続き楽しみです^ ^ テさんに収穫されたいワカでした笑笑 (2021年9月4日 20時) (
レス) id: a0ff0eec18 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうそろそろ収穫だなあとドキドキしてます！ (2021年9月4日 19時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)
BBBan(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！本日も胸キュンでした！2人でいちご食べられるといいなぁ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 20802e9167 (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 更新嬉しいです！！続きも楽しみに待ってますいます(*^^*) (2021年8月31日 0時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ポチくん、ナイスアシスト！と思いました。続き楽しみにしていますね。 (2021年7月12日 17時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年6月29日 21時
