53 ページ4
昨日何があったのか教えてあげようか、と言われれば何も思い出せないポンコツな私は頷きたいけれど、重なる互いの唇に目を見開くばかり。
｢んっ！……せんぱっ……やっ……｣
JN｢……昨夜はもっと深いキス、したんだよ。
いっぱいキスして……こーやって中の奥まで…………ん、｣
｢ふぁっ……まって……んんっ｣
……本当に何がなんだか、分からない。
先輩が言っているのが本当なのかも分からない。
こんなにソクジン先輩の甘い声なんて聞いた事なんてないし大きな瞳をゆっくり細めるこんな大人の色気なんて……知らない。
説明するように重なる唇が私を抉じ開けて奥まで絡んで私の待ったの言葉さえ塞ぎ、覆い被さる男っぽいカラダが問答無用に押さえ込む。
……まさか、本当に私は先輩とこんな事をしてしまったんだろうか。
思い出せ、昨日は私……なんて必死に頭をフル回転させてもするりと素肌を撫でた指先にびくりとカラダを揺らしてしまい思考はまたもや無理矢理停止させられる。
｢ひゃぁっ……やだっ……あっ｣
JN｢……うん。昨日もそんな声出してくれた。
俺が触る度にカラダ揺らしてAの甘い香りが俺の部屋中に広がって。
ね、こっちみて……A。｣
つー、と指先だけが素肌を撫でてびくんってカラダが跳ねて。
思わず漏らした自分の高い声にも驚いてしまえばくいっと頬を引き寄せられて至近距離でソクジン先輩の瞳と私の瞳が交わって。
こんなに優しい微笑みは一度だって私に向けられた事はなかった。
…なんで……どうして？
私はあなたに突き放された身で、興味ないときっぱり告げられたはずなのにどうして今はこんなに優しい表情で……頬を撫でられてるの？
JN｢…俺は……Aに興味あるよ。｣
｢………！…んっ｣
JN｢先輩、後輩……上司と部下。
そんな関係なんか無視して昨夜俺はテヒョンからAを連れ去ったんだ。｣
ちゅ、ちゅ、と何度も頬に当たるソクジン先輩の柔らかい唇。
私の疑問や戸惑いに応えるような言葉に今さら視界がぼやけてくる。
JN｢……Aの泣きそうな顔が忘れられなくて可愛くて。
ふふっ……今も可愛いしほんと……たまんない。｣
ぼろりと涙が零れた瞬間、ぎゅうっと力強い腕に閉じ込められた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1905人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミイミイ(プロフ) - マリさん» 作者の初作品から読んで頂けるなんて本当に嬉しいですありがとうございます(*^^*)私の書くピョンテを受け入れてくれて感謝です本当に救われます！これからも読んでくれたら嬉しいです頑張りますね！(*^^*) (2020年10月16日 14時) (
レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
マリ(プロフ) - はじめまして(^-^)そんなのズルイからすごい勢いで読んでます(笑)ミイミイさんの書くピョンテ 大好きです！もっと欲しいくらい(//∇//)それぞれと濃厚に絡んでいただきたいです！これからも楽しみにしてます(//∇//) (2020年1月22日 0時) (レス) id: c114e78b15 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - かんなさん» 楽しみにして下さって本当にありがとうございます！そして更新、返信も遅くて本当にごめんなさい(>_<)大好きなお話と言って貰えて嬉しいですし亀更新ではありますが納得のいく作品にしたいです！嬉しいお言葉本当にありがとうございます！頑張ります大好きです(*^^*) (2019年12月16日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - こんばんは(^○^)更新お疲れ様です！今回も大好きなお話です！3人全然違うタイプでドキドキしっぱなしです(*^^*)これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください(o^^o) (2019年12月8日 21時) (レス) id: 048af761aa (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - Pちゃん（）さん» ありがとうございます！大変遅くなり申し訳ありません( ｡ﾟДﾟ｡)これからちょくちょく更新がんばります！本当にいつもありがとうございます大好きです(*^^*) (2019年12月8日 19時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱーふん
| 作成日時：2019年11月15日 19時
