俺とヒミツの恋、しよ？ deep night ver. 4

converse　high　4　RM ページ5

一生懸命で健気な全部が可愛いと思う。





無鉄砲で怖いモノ知らずで真っ直ぐな全部が俺には無くて、とても魅力的だと思う。







お洒落で宝石や高いバッグを持ち、着飾るのが女性のステータスならそれとは真逆なキミが俺は好き。









　
小さなカラダには似合わない大きなリュックには沢山の資料や仕事のサンプルが詰め込まれてて、細くて華奢な手首なのにごつい腕時計は今ならすごく似合ってるよと伝えたい。






他の女性とは違う、俺の中での女性のイメージと真逆なキミが本当に可愛いと思う。









　




　

　
｢…可愛いよ。Aは可愛い。｣




｢……っ！そ、そんなの卑怯ですっ｣




｢はは！ずっと思ってたよ。だから言いたい。
今までからかったりしてごめん。俺はAが好き。｣









　




　
真っ赤な頬や色づいた唇やその小さなカラダに俺の全部を刻み付けたい。





恋愛は初めてじゃないのに女の子をベッドに押し倒すなんて初めてじゃないのに今日の俺は妙に焦って気がはやってて。





でもそれは精一杯俺に感情をぶつけてくれたキミのせい。








真っ白なTシャツと真っ白な肌。
ショートパンツから伸びる滑らかな脚と真っ赤なコンバースハイのスニーカー。





Aは今のこの状況や俺のらしくない強引な行動に卑怯、とうるんだ瞳で見上げるけどその言葉はそっくりそのままお前に返すよ。





……卑怯なのはいつだってAだろ。
ドンピシャ過ぎて笑えるぐらいキミは俺のツボばかり刺激するし似合いすぎてて寧ろ腹が立つ。









　
仕事は楽しくても見えない周りからのプレッシャーに押し潰されそうになることだってあったけど、キミが現れて俺は少なくとも救われたんだ。





まだまだ足元には及ばないけれど俺を追いかける姿は見た目やステータスばかりに気を取られる女性よりずっと美しくて輝いてる。





真っ赤な口紅なんかいらない、派手で高級な持ち物なんてキミには必要ない。
そんなのに囚われなくてもAには魅力的なモノが沢山あるんだって俺は知ってるから。









　



　
｢……ひゃっ……せんぱ、……どこ触って｣




｢…どこって……全部。｣









　





　
職場の先輩と後輩の枠を越えた想いをこの部屋で、二人きりの空間で俺が表現するのなら。





それは今から始まる長い夜に教えたいと思う。
今日から俺とAは新しい関係になり、俺はお前の全部を……知りたい。


　







　


　
　

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