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綺麗な指先が頬を撫でて添えた大きな手がぐっと私の腰を引き寄せる。
ハッとしてテヒョン君の胸に掌に当ててみても至近距離で交わる瞳に捕らえられて。
TH「……先輩が可愛い人だってのは俺だけ知ってればいいの。
もう俺、先輩しか見えないよ。」
甘く低い、掠れたその声にカラダがぞくりとしてゆっくりと細める瞳が色っぽくて。
ちゅ、と頬に暖かい唇が当てられ私の涙を掬えばいひひ、と急に可愛くはにかんで。
TH「…ふふっ……しょっぱい。
ね、ちゅーしてもいい?」
「……まって、……こんなのっ……ひゃっ!」
TH「だめ。すっげー甘いのしたい。
とびっきり甘くて長いちゅーしよ?……先輩。」
涙に含まれる塩分と最近の胸を痛めた出来事は似ていて、近頃の私はしょっぱくて苦しい気持ちばかりだった。
ふわりと抱き上げられて乗せられたのは自分のデスクの上で見上げた先には艶っぽくも可愛くも微笑む生意気な後輩君。
いきなりの展開に驚くも両足に割り入る彼のカラダが逃げ場を奪ってガタンっと鳴ったその音に肩が跳ねて。
拍子にぽろりと自分の片足からヒールが脱げたと分かっても、ぐいっと後頭部を引き寄せられ距離がゼロになってしまえば重なった唇の熱が伝わり、それが……キスをしてるんだと私に教えた。
「……んっ!……テヒョンく…」
……なんで、私はキスしてるんだろう。
ふに、と当たるそれが柔らかくて暖かくてびくりとする。
小さく吸って小さく啄んでぺろりと舐められて
でも、それは優しくて強引じゃなくてひたすらに降って。
心の中ではなんで、どうしてって疑問は無くならないのに優しいそれに導かれて少しずつ開いていく。
抉じ開けられるんじゃなくて、自分から何故か受け入れようとしていて、こんなの自分が一番分からないよ。
TH「……ん……先輩かわいー。
もっと深くしていーい?」
「……っ……聞かないで、」
流される。どんどん波に飲み込まれていく。
大きな手が段々私の髪を乱してやがて二人の呼吸が荒くなる。
スルリと口内に侵入する濡れた舌が追いかけて捕まり絡めとっていく。鼻から抜ける高い声が私らしくなくて気持ち悪いのに今はそれを無視したくなる。
……もっと、したい。
今は私らしくなくも流されたい、なんて自分でも理解出来なかった。
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ミイミイ(プロフ) - まいさん» まいさんいつもありがとうございます!(*^^*)ジンニムついに動きましたね作者の妄想が止まりません!暴走するかもしれませんが引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです!更新も頑張りますね!(*^^*)ありがとうございます! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - しんはるさん» ドキドキしてくれるなんて嬉し過ぎます感激です!また楽しんで頂けるように更新も頑張りますねまた遊びに来てくださいね!(*^^*)作者ギャップ大好物です!頑張ります! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん嬉しいよー!読んでくれてありがとうございます!ぴょんて作者にこれからもお付き合いして下さい笑更新も頑張りますー(*^^*)大好きです! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - てじそく.さん» その反応たまんないですー!てじそく.さん私が大好きですまじで!!これを活力に更新頑張りますね!(*^^*) (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
まい - いつも読んでる『まい』です!ジンニム、、くぅ〜たまらない!待ってました強引なジンニム!悪くて強引はジンニムにない印象なので、ギャップみたいなのがたまりません!今後も期待してます(^ ^) (2019年11月15日 16時) (レス) id: 2478bd21b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2019年10月14日 16時