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火照る自分の頬に知らないふりをして気づかないふりをして。
結局ただひたすらに私をバカにしてからかった同期は
飛行機の時間があるから、なんてさっさと行ってしまった。
腑に落ちないし納得だっていかない。
意味不明な行動言動に振り回されて、頭の中はぐちゃぐちゃ。
でも、出張の間でもユンギ君と関わらなくてもいいのなら冷静な自分を取り戻せるかも……と己を奮い起たせて持ち場へと踵を返した私。
オフィスのドアを開けた私に突き刺さる目線はいつもより多くて、普段は慣れているはずでも今日は何だかそれにも疲れる。
ユンギ君のまさかの登場と意味深な発言と私との関係。
他人にどうしてそこまで興味があるのか、
ひそひそと私を見やり耳打ち合う社員たちにため息が出そうになる。
……まぁ、私は社内で嫌われものだし。
つまらない日常に対してこういう話題があれば、皆は面白おかしく噂を立ててネタにしていくんだ。
TH「……先輩おかえり。随分遅かったね?」
突き刺さる目線や耳に入る全てをシャットダウンして
やっと自分のデスクに座るも隣からはあの独特な低い声。
こうやってイチイチ探るようにストレートに聞いてくる後輩君は本当に……野暮だと思う。
まるで私が戻ってくるのを待ってたみたいに詮索するのは悪趣味だと思う。
「…あなたには関係な……って、それ……私の眼鏡!」
TH「んふふ。やっとこっち見た。
……どう?似合うー?」
椅子に座り、やっと一息つけると思えば間髪入れずに野暮な事をニガテな後輩君から聞かれて。
面倒だな、と顔を向ければ彼は勝手に私の眼鏡をつけていた。
TH「この眼鏡さ……壊れたんじゃなかったの?」
「………それはっ、」
咄嗟に壊れた、と答えてしまった少し前までの自分を戒めたくなったのはきっとキム テヒョンのいつもの声が一瞬より低くなったからなのか。
いやいやいや……ちょっと待て。
なんで私は言葉を詰まらせてるの。
眼鏡がどうとかは全く重要ではないし!
とは思うものの、ふっと温度を下げて真顔のまま私をじっと見つめる後輩君の妙な圧に押されて、パッと目を逸らしてしまった。
TH「……さっきの人と今まで何してたの?」
……あぁ、いやだ……もう帰りたい。
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ミイミイ(プロフ) - まいさん» まいさんいつもありがとうございます!(*^^*)ジンニムついに動きましたね作者の妄想が止まりません!暴走するかもしれませんが引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです!更新も頑張りますね!(*^^*)ありがとうございます! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - しんはるさん» ドキドキしてくれるなんて嬉し過ぎます感激です!また楽しんで頂けるように更新も頑張りますねまた遊びに来てくださいね!(*^^*)作者ギャップ大好物です!頑張ります! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん嬉しいよー!読んでくれてありがとうございます!ぴょんて作者にこれからもお付き合いして下さい笑更新も頑張りますー(*^^*)大好きです! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - てじそく.さん» その反応たまんないですー!てじそく.さん私が大好きですまじで!!これを活力に更新頑張りますね!(*^^*) (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
まい - いつも読んでる『まい』です!ジンニム、、くぅ〜たまらない!待ってました強引なジンニム!悪くて強引はジンニムにない印象なので、ギャップみたいなのがたまりません!今後も期待してます(^ ^) (2019年11月15日 16時) (レス) id: 2478bd21b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2019年10月14日 16時