こじらせ女子のオトナ社内恋愛

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最近の私は本当におかしい。


いつもなら冷静な判断で物事を解決させるのに、今は何故かそれが上手くいかない。


仕事しかない私はそれだけに集中したいしそれしか取り柄がないし自らもそれを望んでたはず。
最近の出来事を振り返っても、またいつも通り仕事に向き合えると信じていたのに心が何故か追い付かなくて、こんなの自分らしくない。



……嫌いじゃないって言葉なんか理解なんて出来るはずもない。



なんでユンギ君がこのタイミングで私を抱きしめるかなんて理解出来る訳が、ないんだ。









　

｢……っ……離して！……何するのっ｣




YG｢……はは。何となくじゃね？｣




｢……！ふざけないでよっ……も、訳わかんなっ｣







　

　


罵られて馬鹿にされて、色んな感情や思考回路にいっぱいいっぱいで。


何も言い返せないままユンギ君を見つめれば
面白そうに口角を上げた彼はぐいっと私を引き寄せた。



力強く抱きしめられていきなりのそれに身を捩っても。
縺れて後退したカラダは、とんっと冷たい壁が私の逃げ場をゼロにして。





　




　
YG｢……お前の噂が本当なのか確かめさせろって言っただろ？｣




｢まだそんな事っ……離してよ！…………んっ、｣







　



　
　
噂、噂って……何度も言わなくたっていいじゃない。



確かめるだなんてそれに対していいよ、なんて言った覚えもないし、どうして私を無視するの。


分からないよ……なんであなたは私を抱きしめて口づけるの。







　
噛みつくようなキスが言葉を聞かずに全てを無視して私に降る。


答えのないこれに意味なんてなくて、呼吸を奪うみたいに私を追い詰めて問答無用でカラダも心も壁に押し付けてくる。







　
　

｢んっ！……ユンギくっ……やっ｣










　
苦しい以外言葉が見つからない。
私を取り巻く根も葉もない噂や塗りまくった仮面に……この状況。



苦しくてぶわっと涙が溢れて全部がみっともなくてカラダが震えて。


こんな時でもこれ以上こんな自分を晒したくないと思う私は、間違っているのだろうか。









　

　
　
YG｢……下手くそ。もっと舌出せ。｣



｢やっ……下手なのはどっち……こんなのっ、｣



YG｢……上等だクソ女。後悔すんなよ。｣



｢んっ！……ユンギくっ｣










　
社内ではいつも独りぼっちな私は仕事しかやる事がない。






……そんな日常が壊れた瞬間だった。









　


　
　

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