44 TH ページ44
真っ赤に上気した頬と熱っぽい吐息。
汗ばんでくたりと俺の腕の中に身を預けるキミはカラダの限界を迎えて荒い呼吸音だけが静かなオフィスに小さく響く。
乱した衣服を直しながら抱き上げて隅のソファーにそっと寝かせて自分の上着をかけたものの、はぁ……とため息が出る。
朝から何となく顔色が悪かったのは分かってた。
パソコンに向き合いながらも肩や首筋を擦る仕草を見せていて僅かに鼻声で。
俺の頬を包んだ掌だって熱くて触れた体温だって高くて、それも分かってたのに浮かされた表情全部に止まれなかった。
体調管理なんて社会人の基本だろ、自分の変化を無視して毎日毎日仕事ばっかでまじでバカじゃん、なんて文句をぶつけたくてもキミはもう夢の中だしそれを分かってたのに追い討ちをかけた自分は……もっとバカ。
今日奪った先輩のメモ帳には誰でも出来るような仕事内容ばかり記してあって他人を頼らないキミはこれをいつもたった一人でこなし、凛としてる。
不器用な人。とことん不器用で甘えベタで意地っ張りで……健気な人。
メモ内容を勝手に見た俺にも問題はあるけれど今日はもうキミは帰った方がいい。
そんな思いでパソコンに向き合い雑用に近い彼女の仕事を、代わりに俺がやるなんて本来の後輩らしい気遣いなんて今はもう言い訳にすらならなくて。
……ごめんね先輩。具合悪いのに止まれなくて、ごめん。
｢……先輩……口、あけて。薬のも？｣
｢……はぁっ……、んっ……んぅ……｣
｢……うん。じょーず。｣
社内の救急箱から常備薬を取り出し口に含んで少し抱き上げてそっと唇を重ねて。
熱いカラダは少し震えていて虚ろな瞳は俺を見つめ、転がる錠剤のそれが俺からキミへ移動するのを確認しながらもこの気持ちも届いてくれればいいのに、なんて。
JN｢……なに、してるの？｣
俺と先輩しかいない静かなオフィス。
薬を飲んでくれた彼女が再び意識を手放し、黙ったままその頬を撫でていた所で遠慮がちに開いたドアから顔を除かせたのは……ジニヒョンだった。
｢……お疲れ様です。｣
ソファーに横になり眠っているA先輩とそれをしゃがんだまま見つめて頬を撫でていた俺を交互に見やるヒョンは驚いた様子で目を見開いていて。
……あぁ、苛々する。
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ミイミイ(プロフ) - まいさん» まいさんいつもありがとうございます！(*^^*)ジンニムついに動きましたね作者の妄想が止まりません！暴走するかもしれませんが引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです！更新も頑張りますね！(*^^*)ありがとうございます！ (2019年11月15日 20時) (
レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - しんはるさん» ドキドキしてくれるなんて嬉し過ぎます感激です！また楽しんで頂けるように更新も頑張りますねまた遊びに来てくださいね！(*^^*)作者ギャップ大好物です！頑張ります！ (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん嬉しいよー！読んでくれてありがとうございます！ぴょんて作者にこれからもお付き合いして下さい笑更新も頑張りますー(*^^*)大好きです！ (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - てじそく.さん» その反応たまんないですー！てじそく.さん私が大好きですまじで！！これを活力に更新頑張りますね！(*^^*) (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
まい - いつも読んでる『まい』です！ジンニム、、くぅ〜たまらない！待ってました強引なジンニム！悪くて強引はジンニムにない印象なので、ギャップみたいなのがたまりません！今後も期待してます(^ ^) (2019年11月15日 16時) (レス) id: 2478bd21b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2019年10月14日 16時
