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止まらない時間と催促するみたいな着信音はすぐに私を現実に引き戻し、両親は心配そうな声で早く帰りなさい、と諭す。
好きな人に気持ちを伝えるだけでよかったなんて。
……本当はそんなこと、思ってないよ。
今日は自分の意思で大学へは行かず、ジョングク君の隣にいたくて歩きたくて私はあの電車から飛び出した。
好きって言えたからそれで満足なんて綺麗事で。
……本当はそれ以上を求めてる自分がいたんだ。
あなたが問う二人の関係を、曖昧なままで終わりたくない。
本当は今この瞬間さえ一緒にいたいし帰りたくなんかないし……傍にいたいんだよ。
｢……ジョングク君……私を、彼女にしてくれるの、？｣
｢ふふっ。最初からそのつもりだけどAはいや？｣
｢……っ……そんな訳ないっ
私だってずっとあなたの隣にいたい、並んで歩きたいよっ……ひっく、
でも……でも！私にはっ……｣
まるで私の気持ちなんか分かってるみたいな彼は本当に私を引き出すのが、導くのが上手いと思う。
こんなに自分の気持ちを正直に話せるなんて思わなかったよ。
……なら、いっそのこと全部さらけ出してしまいたい。
過去全てと今現在。
私を縛るそれは小さな頃からで全部私を想っての事。
誘拐されかけたのがきっかけでも、将来すらもう決められていてそこに私の意思はない。
ただのお嬢様ならどれほど傲慢に振る舞えたのだろう。
私にはそんな勇気が持てなくていつだって頷くばかり。
不満ばかり抱えてるくせに。
自分の意思さえ伝えれないくせに不満は一丁前で泣くことしかできないだなんて、本当にそれでいいの？
｢……そっか。よかった。｣
｢……え、？｣
全部、話してしまった過去全てと今現在の私の物語。
あなたの隣にいたくてもう縛られたくなくて、でもきっと私は世間一般的に面倒な子。
……なのに、全部さらした私の話に黙ったまま耳を傾けてくれたあなたは、またあの笑顔を見せてくれるんだ。
涙がぽろぽろと零れてしまい、俯く私の目線をそっと上げさせたジョングク君はふにゃりと笑顔を見せて、頬を伝うそれを親指で掬った。
｢……A。今日は何の日？｣
｢…ぐすっ……ジョングク君の…誕生日、｣
｢……そう。まだ時間ある。だから……行こう！｣
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おけ(プロフ) - 初めてコメントします！すごく引き込まれる話で一気に読んじゃいました!主人公の控えめな感じがすごくかわいいです! (2022年2月2日 1時) (
レス) @page50 id: a8986157d1 (このIDを非表示/違反報告)
anya(プロフ) - 初めてコメントです！！門限やぶり…私の一番大好きな曲でまさかあの曲が元とは知らずに題名に惹かれ読み始めましたが、最初の一文読んだ時に鳥肌立って！一気見です！凄く良かったです…そうそう、こういう曲だよと一人でﾆﾔﾆﾔしながら読みました。最高な時間でした (2021年12月1日 21時) (レス) @page50 id: 459e0f1979 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - みきさん» 返信遅れてしまいすみません！コメント本当に嬉しいですありがとうございます(*^^*)二人の恋の続き……絶対可愛いと思います私も妄想が止まりません(笑)きっとお互いに嫉妬して一波乱くらい展開ありそうです…たまんないですえへへ(*^^*)読んでくれてありがとうです！ (2019年10月3日 22時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 可愛い2人に終始癒されました。これからもヒロインちゃんはグクに嫉妬することがあるんでしょうけど、きっとグクはその何倍も嫉妬しそうｗまた2人の番外編があったら読んでみたいです！完結お疲れ様でした！ (2019年9月30日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - じゅりさん» 読んでくれてありがとうございます！好きすぎて思わず突発的に書いてしまいましたがそう言って頂き本当に感謝です！次回も機会があればぜひ遊びに来てください(*^^*)本当にありがとうございました！ (2019年9月29日 17時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2019年9月15日 21時
