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繋いだその手が大きくて暖かくて。
私の前をゆっくり歩くジョングク君の背中が広くて、その足がどこに向かってるのか分からなくて。
｢……今日はこの後どうするの？｣
｢……！……まだ間に合うから大学に……行きます、｣
｢……なんで？｣
そっと手を離して振り向いたジョングク君。
見渡せばそこは小さな公園でやがてベンチに私を座らせて。
これからどうする、と質問されても上手く答えれない。
……本当はまだカラダは震えてるし大学にだって行く気になんてなれない。
でも、変わらない日常を演じるならそれ以外の選択肢は私にはなくて、両親に悟られないようにするなら……そうするしかないんだ。
私の答えに怪訝そうにジョングク君は眉をひそめて。
それは当たり前の反応だし私が間違ってるのは承知の上なんだ。
……どうしてあなたは私に気づいてくれたの。
あの日以来、どうしていいか分からない私は避けるように逃げるようにあなたから離れていたのに。
電車のドアのそばにいるあなたと私は真逆で、あんなに人も沢山いたのにどうして私なんかを見つけてくれたのって……聞けたらいいのにそんな勇気はまだない。
助けてくれて嬉しかった。
私を見つけて引っ張ってくれて……嬉しいに決まってる。
とりとめのない話ばかりしていた私たち。
今まで遠くから見つめるだけだったそれなのに偶然だったとしてもあなたに会う度にだんだんと私の中で何かが膨らんでいくんだ。
この気持ちの答えはもうとっくに出てるし気づいてる。
あなたの隣に立つ綺麗な女性に似合わないって言われたり二人が大人な関係だったり。
それを理由に悲しんでるだなんてそんなの１つしかない。
怖かった出来事とは別に。
あなたと逢えなくなるのが嫌だから騒ぎにしたくない、両親に知られたくない、これ以上縛られたくない……なんて。
不純すぎてめちゃくちゃだけど、そんな気持ちや考えになるなんて答えは１つしかないんだよ。
｢…どれだけ私が非常識かは分かってます。
でも……待って、くれませんか…｣
｢……え？｣
｢助けてくれてありがとうジョングク君。
あの電車は私にとって特別で……大切なんです。
その理由をいつか話すから……今は、待ってくれませんかっ…｣
……私は、あなたが好きなんです。
この気持ちをいつか伝える勇気が持てるまで……
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おけ(プロフ) - 初めてコメントします！すごく引き込まれる話で一気に読んじゃいました!主人公の控えめな感じがすごくかわいいです! (2022年2月2日 1時) (
レス) @page50 id: a8986157d1 (このIDを非表示/違反報告)
anya(プロフ) - 初めてコメントです！！門限やぶり…私の一番大好きな曲でまさかあの曲が元とは知らずに題名に惹かれ読み始めましたが、最初の一文読んだ時に鳥肌立って！一気見です！凄く良かったです…そうそう、こういう曲だよと一人でﾆﾔﾆﾔしながら読みました。最高な時間でした (2021年12月1日 21時) (レス) @page50 id: 459e0f1979 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - みきさん» 返信遅れてしまいすみません！コメント本当に嬉しいですありがとうございます(*^^*)二人の恋の続き……絶対可愛いと思います私も妄想が止まりません(笑)きっとお互いに嫉妬して一波乱くらい展開ありそうです…たまんないですえへへ(*^^*)読んでくれてありがとうです！ (2019年10月3日 22時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 可愛い2人に終始癒されました。これからもヒロインちゃんはグクに嫉妬することがあるんでしょうけど、きっとグクはその何倍も嫉妬しそうｗまた2人の番外編があったら読んでみたいです！完結お疲れ様でした！ (2019年9月30日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - じゅりさん» 読んでくれてありがとうございます！好きすぎて思わず突発的に書いてしまいましたがそう言って頂き本当に感謝です！次回も機会があればぜひ遊びに来てください(*^^*)本当にありがとうございました！ (2019年9月29日 17時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2019年9月15日 21時
