just one day 58 ページ11
さっきから街行く人たちからの視線を感じる。
老若男女問わず振り返り、どこか羨望が混じってるように感じるのは間違いない。
……きっとそれは私の隣にいるこの人が理由なんだろう。
オッパは本当に王子様みたいだ。
今日のプランは俺に任せて、と言ってたから繋がれた手をそのままに歩いてるけど雑踏から私を守るみたいに引き寄せたりたまに……腰に手を添えたり。
紳士的な上にゆっくり私のペースに合わせて、おまけに会話だってすっごく自然。初デートは互いに沈黙に気を付けよう、と書いてあった雑誌は宛にならないんだね。
不自然なのは私だけで緊張は相変わらずだし手汗やばいけどそれでも歩くだけで、こんなに楽しいなんて。
｢……さっきは助けてくれてありがとう。
全然待ってないしその時間さえ楽しかったって言えばいいのかな、ふふっ……まだ始まったばかりなのにもう楽しくて仕方ないよ。｣
JN｢…ははっ！あー可愛い。素直過ぎるってば。
Aの顔見れば何も言わなくても伝わるし俺も楽しいよ。
でも今日は楽しいだけじゃないかもね？｣
｢…え、楽しいだけじゃないってどーいう……｣
JN｢あ、着いた。A、おいで。｣
やっと言えたありがとうの言葉。
自然な会話と物腰の柔らかさは毎日欠かさずしていた二人の時間のあの電話みたいで。
見上げながら正直な気持ちを伝えれば、微笑んでくれて嬉しすぎる言葉を返されて。オッパの口から出る可愛い、の破壊力を誰かに分かってほしいぐらいそれは胸がぎゅっとなる。
楽しいだけじゃないかも、なんて言われてどういう意味なのか気になるけれどおいで、の声に見上げれば。
そのタイミングで着いた場所は映画館だった。
｢…映画館だ。オッパ映画観たかったの？｣
JN｢……今日はちょっと特別だよ。
テーマはありきたりなデートだけど学生には出来ない俺とのデート。｣
休日の映画館の人混みをかき分け、迷うことなく進むオッパの足。イタズラに微笑んで人差し指を自身の唇に寄せて私をきゅんとさせるその仕草は卑怯だ。
館内のスタッフさんがオッパを見てお待ちしてました、というその対応。顔パスみたいに話す口振りから、大人で社会人で仕事っぽいオッパの一面が見えて。
学生には出来ない、と笑いながら話した理由はたった今わかった。
……だってここには、私たち二人しかいないんだから。
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ミイミイ(プロフ) - (名前)ななナルさん» 大好きなんて嬉しいです(*^^*)感謝です！これからも頑張りますね！ありがとうございます(*^^*) (2020年10月16日 7時) (
レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ななナル(プロフ) - このシリーズのお話大好きです。キュンキュンして、読んでます。 (2020年10月2日 7時) (レス) id: 97d380efff (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - かんなさん» かんなさんありがとうございます(*^^*)ドキドキしてくれて嬉しい本当に感謝です！次回も楽しんで頂けるように頑張りますのでぜひ遊びに来てくださいね(*^^*)大好きです頑張りますー！ (2019年10月7日 18時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - お疲れ様でした！！ジン君のかっこよさが引き立つ作品で毎回ドキドキしながら読んでました(^^)ステキな作品ありがとうございました！また次回ナムさん編も楽しみにしてます(o^^o) (2019年10月5日 0時) (レス) id: 048af761aa (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 奈都さん» 奈都さん素敵だなんて……嬉しすぎますありがとうございます(*^^*)このお話はニマニマしながら書いてましたし楽しかったです！ナムさんのお話も楽しみながら書けたらな、と思います！その時はまたぜひ遊びに来てくださいね(*^^*)さらんへ☆ (2019年10月4日 19時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2019年8月15日 17時
