俺とヒミツの恋、しよ？ deep night ver. 3.5

just　one　day　69 ページ22

ど、どうしよう……
ちゃぷん、と浴槽に口元まで浸かり頭を落ち着かせようとしてもさっきから心臓がヤバイ。





　
……ついにきちゃった……オッパのお部屋。
そんで私っ、お風呂に入っちゃってる。




一人暮らしでも部屋もお風呂も広いしオシャレだしなんかもう色々とヤバイ。
１日だけのデートはもう終わりで、後は帰るだけなんだと思っていたけれどそうじゃなくて。









　


楽しかったデートのあとの夜のデート。
帰りたくないのは本音でもっと一緒にいたいのも本音。




お兄ちゃんからの電話に出る私のスマホをスルリと取り上げたオッパはじっと私を見つめながら……明日帰すから、と言った。
要するに……お泊まりをするということだよね、






只でさえ初めてのデートでどきどきだけど今はもうそれの上をいくそれ。
お兄ちゃんに強気な発言をしたオッパはオトナを私に見せつけて、翻弄して。
夜のデートは所謂おうちデートになるわけで、私は初めてお兄ちゃんの言い付けを守らなかった。






ど、どうしよう。
さっきからガチガチだしずっと落ち着かない。
緊張し過ぎて意識し過ぎてて、でも文句を言っていいならオッパはなんだか意地悪というか……イタズラに微笑んで一緒にお風呂入る？とか言うしっ…







意識しすぎてる私を分かってるっぽいし！







あぁ、考え事ばかりでもうのぼせてしまいそう。
えぇい！きっと大丈夫。
せっかくのお泊まりなんだもん……せっかくオッパと一緒にいれるんだもん、沢山想い出つくりたい。







鏡に映った自分をじっと見つめて深呼吸。
ゆっくり暖まって、とタオルとオッパの着てるシャツを渡されてそれに腕を通して。
わ、いい匂い…なんかオッパに抱き締められてるみたい。
もしかしたらその、するのかもしれないけど
……もう最初から覚悟はきまってる。









　



　






　


｢……おっぱ、……上がったよ、｣




JN｢…おかえり。ちゃんと暖まった？｣




｢…うん。あの、着替えどうもありがとう。｣




JN｢やっぱり俺のだとシャツぶかぶかだね。
でも可愛い……脱がしやすそう。｣









　
長いお風呂を終えてリビングに顔を出せば
持ち帰っていた仕事をしてるのか、メガネ姿でパソコンに向かうオッパの姿。




私を見ておかえり、と言ってくれて。
でも最後の一言はまた私を緊張させて赤面させる。




またイタズラに微笑んで
じゃ、俺も行ってくるね、なんて。
……ずるいっ！









　

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