俺とヒミツの恋、しよ？ deep night ver. 3

just　one　day　7　JN ページ7

精一杯背伸びしてとろんとした瞳で俺を見つめて。
真っ赤で半開きな唇が紡ぐ言葉はホント……ずるいと思う。









　


付き合ってまだ間もない俺たち。
そんな俺らは２７の男と１７の……女子高生で、清く正しいお付き合いを心がけている俺はあくまで保守型だし凄く凄く大事にしてるつもりでそれはずっと変わらない。









　
俺の肩に手をかけて硬いスーツのパリっとしたそれに添える制服姿のカーディガンの裾からそっと覗かせた指先はほんの少し震えてて……ついでにカラダも震えてる。






硬いスーツと柔らかいカーディガンが密着して擦れる音はなんていうか……俺に不貞をしていると教えているみたいで。








　




Aの通う高校は俺とユンギの母校。
記憶にあるこの制服だって懐かしいとは思っても俺は少し不満に思ってる。








　

……スカート短すぎるだろ。ボタンもきちんと上までしめなきゃだめじゃん。小柄な女の子のだぼっとしたカーディガンなんて…………可愛すぎるでしょおっ！！









制服が可愛いって有名な高校だった。
同時から人気があって、でも偏差値はわりと高めで。





小さな頃から年の離れた兄とその友人の俺にくっついてたAは、オトナに対して強く憧れを持っていて背伸びをしすぎてて。







見た目は確かに変わった。……オトナっぽくなったし綺麗になった。背が凄く高くなったとかそんなんじゃなくて……女らしくなった。
ぎゅっとしがみついて密着するカラダから
ふに、と伝わる柔らかさはあれだし、何なら思った以上に成長しすぎてる。……けしからん！









可愛い制服だと言われても同時は特に気にしてなかったけどオトナになった今、激しく同意したい。
……あぁーもう……すごく可愛い。本当に可愛い……なんて。
俺はどっか変な趣味でもあるのだろうか。







好き。ちゃんと好きだし大事にしたい。
だから敢えてちゅ、とくっつくだけのそれで我慢してんのに全くこの子は……とんだ小悪魔さん。









　
……はは。どんなに俺を誘惑しても煽ってもカラダがちゃんとオンナになってても俺はたぶんそれに乗れない。
背伸びしちゃうキミの全部が震えてるのは準備が出来ていない証拠でしょ。





焦る必要ない。じっくりゆっくり俺がオトナにしてあげるから、なんて。
本当はどうにかしたい衝動ばっかなくせににっこり微笑んでおでこにキスをした俺。









……格好つけすぎかな、









　
　




　
　

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