俺とヒミツの恋、しよ？ deep night ver. 3

just　one　day　39　JN ページ39

｢……オッパのせいだもん……
学校でっ……私をイケナイ子にしたのはオッパだもんっ……
全部初めてでいっぱいいっぱいなのにオッパが悪い子にしちゃったんだよっ。ずるいよオッパ……私ばっかり好きで授業も何だか集中出来なくて。わがままな気持ちが止まってくれないんだよぉ……うぅっ｣




｢……ふふっ……あーもう……
まじで本当……Aには敵わない。｣








　







　
愛情を真っ直ぐにぶつけられるなんて経験は人生で何度あるのかな。
少なくとも俺は、今まで両親にだってこんな表現された事はない。




どこかに彼女の感情のスイッチがあって。
それが外れてしまえばキミは全身で大好きをぶつけてくれる。




わがまま、ってのはたぶん間違ってる。
可愛すぎるからまじで……ホント……こんなのわがままなんかじゃない。









　
｢……ね、A。それがわがままなら俺はもっとわがままな気持ちだらけだよ。
……会いたかった。仕事ぶん投げて一日中一緒にいれたらな……って、高校生になって一緒に学生時代を楽しみたかったって、俺の方がちょっとあり得ない願いばっかだったよ？｣









　
オトナだって夢みることぐらいあるんだよ。
叶いもしない願いとかめちゃくちゃな思考だらけだったり頭ん中は子ども以上にバカみたいな事考えてるんだ。
……ただ、それをごまかすのが無駄に上手いだけ。









　

　
｢……Aの真っ直ぐでまっさらな全部が俺は好き。
そんなのがわがままなら大歓迎だし何でも叶えてあげたい。｣




｢……うぅっ……オッパは優しすぎるよっ……｣




｢……Aは俺を好きすぎるよ。まぁ俺も年甲斐なく好きすぎて……今すぐキス……したい。｣









　








　
わざわざ塾に行く理由だって分かってる。






あの日、俺の事で頭ん中いっぱいになれって敢えて中途半端に手を出したって言ったら怒るかな。






キミは見た目も性格もお姫様。
可愛いがぎゅっと詰まってて危なっかしくて……出来るなら離したくない。






今日俺の剣幕にとっさに唇を何度も手の甲を擦ってた。
無意識なんだろうけどキミは何か言う度に拭い、ぎゅっと噛み締めてた。






その理由はあの男の子に早速イタズラされちゃったんだね。
いつもはぷるぷるな可愛いそれなのにほんのちょっと痛々しいから。







A、仲直りのキス……したい。全部消してあげるし
何度だって俺にわがまま言っていいんだよ。









　
　
　

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