just one day 3 JN ページ3
数年ぶりに韓国に帰って来て。
久しぶりだしゆっくり話そうか、なんて親友と連絡を取り合って。
沢山のお土産を抱えて懐かしいユンギの家に向かえば何も変わってない親友がヒョン、お帰り。と出迎えてくれた。
玄関には学生用のローファーがあって
そっか……Aはもう高校生なんだなってぼんやり思って。
大きな一軒家に兄妹二人暮らしのこの家にはいつも騒がしく廊下を駈ける足音が響くのに昔とは違う静かなそれにほんの少し……寂しく思った。
俺らもそれなりに年を重ねて気づけば20代後半。
酒だつまみだ、なんて男二人で用意していれば遠慮がちにドアが開いて。
ねぇ、A。
あの時さ……思わず癖で相変わらず変わってない、なんて言っちゃったけどキミは凄く変わったね。
小柄で華奢だった印象や面影は変わらないけど何て言えばいいのかな…………凄く、凄く……綺麗になった。
足音を響かせて廊下を走って勢い良く俺に突進してたまに転んで。
無邪気な笑顔で俺を呼ぶキミも可愛かったけどそれとは別。
静かに開いたドアから顔を覗かせ、俺を見て綺麗に微笑んだキミは思ってた以上に大人っぽくなってて年甲斐なく……ドキっとしたんだ。
まさか、離れていた数年の間にこんなに大人に、こんなに綺麗になってたなんて思わなくて。
相変わらずな俺はキミの当時の幼いイメージに合うようなお土産を抱え、手渡すも……すぐに後悔。
ちょっとだけ悲しそうな笑顔でありがとうって言ったA。
その笑顔はあの頃とは違う無邪気でも屈託のないそれじゃなくて胸がまたちょっと変になった。
明日はテストがあるから、なんて早々とこの空間を離れたA。
妙に大人しくて他人行儀でぎこちない笑顔を浮かべるだけで、前と同じように話せなかったのは何でだろう。
男二人静かに話ながらもどこかニヤニヤした親友は、俺を試すようにAを話題に出して。
話し込んでいい感じに酔いが回ったタイミングでまさか、俺の膝の上にAが乗るなんて。
高校生はまだ子どもか、と俺に問いながらソファに身を預けて俺に大胆に跨がり私を見て、なんて。
大人だとか子どもだとかそういう理由の前にこの体勢とAの甘い匂い、声に全部に酔いが酷く回りそうだった。
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(名前)ななナル(プロフ) - もう好きすぎて何度も読み返してます。 (2021年3月15日 21時) (レス) id: 97d380efff (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - りんねさん» 嬉しいお言葉本当にありがとうございます!元気の源です本当に嬉しいです(*^^*)更新頑張ります!また遊びに来て下さいね! (2019年8月16日 3時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんありがとうございます!本当に嬉しいです(*^^*)ドキドキ、キュンキュンは作者大好物ですそう言って頂き本当に感謝です!やる気出ますよ(*^^*)更新も頑張りますね☆ (2019年8月16日 3時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - 本当に面白いです!キュンキュンです!いつも楽しみにしてます!これからも頑張って下さい! (2019年8月15日 9時) (レス) id: be7f3328f0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんばんは☆むしろ…少しずつ少しずつ更新されていくコトが、よりドキドキに繋がって、丁寧な話の展開に毎回キュンキュンさせていただいております///これからも作者サマの負担のないペースで更新していただけると嬉しいです☆ (2019年8月15日 2時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2019年6月29日 15時