war of hormone 35 ページ35
救急バッグを広げて止血やら消毒やら、バタバタと慌ただしく作業するも未だに指先は震えてて。
……めちゃくちゃだ。本当にめちゃくちゃすぎて何をどう理解してどうすればいいのか分からない。
キム テヒョンの謎すぎる全部と今の今までの出来事に思考回路は爆発して。
けれどここに成人は私しかいないし私は保健室の先生。
ケガ人……それもとんでもないレベルのそれに必死の思いで処置をするもキム テヒョンは呑気に放置しろ、とぶーたれる。
かろうじて意識を取り戻した彼らは再びキム テヒョンを瞳に映すと恐怖で震え上がり、ヤツは笑いながら二度とふざけた事をしないように、口外しないように、と固く約束させて私に謝らせて早く出ていけと蹴り飛ばした。
マドンナに対しても態度は変わらず、私の知らない闇のような部分を見せて彼女の親の会社さえ簡単に潰せるとかなんとか言いながら出ていけと一蹴して。
途端にしん、とするこの場にキム テヒョンと私の妙な空気が流れて。
なかなかカラダは動かず今更、本当に今更力が抜けてくる。
血生臭い暗い部屋。無数のゴミ、タバコの香り。
早くここから飛び出したいのにこんな時にも私は壊れたドアやこの状況をどう教頭に報告しよう、と酷く現実的。
ふわっと優しい暖かなぬくもりが、全てに耐えきれずに膝が落ちる私を包み込みぎゅっと抱きしめて。
TH｢…センセー……ごめんね。遅くなって、ごめん。｣
後ろからぎゅっと抱きしめられて暖かなそれに包まれてしまえばもうだめ。
気丈に振る舞いたくても我慢の糸が切れてしまいぶわっと涙が溢れてくる。
｢……うぇーん……怖かった、怖かったよ……
あなたが一番怖かった……あのまま生徒が死んじゃうかと思って私っ………うわぁーん……｣
TH｢ふはっ！……え、そこなの？｣
｢だって……ふぇっ｣
TH｢ははっ！俺はセンセーのヒーローとか王子様のつもりだったのに。｣
｢どこがよぉ！……うぅっ……あんたと関われば私っ……ロクな事ないじゃんか……｣
バカみたいに我を忘れて子どもみたいなそれのまま、みっともなく泣いてる私をよしよし、と優しく頭を撫でるキム テヒョンに言葉にならない。
怖いはずなのに謎すぎるのに得体が知れないのに。
ヤツの全部に安心しきってる私がいた。
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ミイミイ(プロフ) - ここまるさん» 最高なんて嬉しすぎます！(*^^*)お褒めのお言葉、本当にやる気出ますし支えになるのでめちゃめちゃ嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします！ (2020年10月16日 7時) (
レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ここまる(プロフ) - テテちゃん最高でした(*ﾟ∀ﾟ*)めちゃめちゃ面白かったです！文才ありすぎてすんばらしいです！！ (2020年10月4日 19時) (レス) id: 3c8b97a1b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ○○でえーすさん» マイページの設定から入って最後に18歳以上かという項目があるのでそれを変更すればたぶん読めると思います(*^^*)それでも上手くいかない場合はまた教えて頂ければと思います(*^^*)読めるといいなぁ…… (2019年10月16日 7時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
○○でえーす(プロフ) - ミイミイさん» お返事ありがとうございます！度々すみません、、、設定的なものがあるということでしょうか？？ (2019年10月15日 18時) (レス) id: f4f936e127 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ○○でえーすさん» コメントありがとうございます(*^^*)そんなのズルイ。は非公開ではないので読めると思いますがR18指定なので見れないのかもしれないです(>_<)ご自身の設定で18歳以上かどうかという項目を見直して頂ければたぶん見れますよ( ＾ω＾ )読めたら感想楽しみにしています笑 (2019年10月14日 7時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2019年6月9日 10時
