war of hormone 26 ページ26
遠目なのににっこり微笑んでる彼の表情が……わかる。
小柄な女の子をすっぽり抱きすくめて何かを耳元で囁いて。
……それを見てしまえば言葉にならない感情が、溢れてきてしまう。
放課後の夕日が差し込む廊下に学生服を着た若い男女。
……青春だなぁ、なんてどこか俯瞰的にそれを見つめてるくせに意思とは関係なく涙がぼろり。
邪魔しちゃいけないよね……キム テヒョンめ、お前には学園のマドンナがいたんじゃないのかよ、つーかその可愛い女の子嫌がってんじゃんホントお前はどこまで自由なんだ、と突っ込みを心の中で呟いて。
踵を返そうとした私の横をものすっごい勢いで駆け抜けた男子はキム テヒョンをそのままの勢いでぶん殴った。
…え、なに。よくわかんないけど……喧嘩？
喧嘩なら止めなきゃいけない、と思うものの生徒同士の青春っぽいその場面にオトナが水を差しちゃだめ。
……ふられてやがる、ざまーみろキム テヒョン。
マドンナがいるくせにどんだけ節操ないんだ全く。
なんて悪態づきたいのにさっきから胸は痛むばかりで寧ろあんなに思いっきり殴られてケガはないかな、痛くないだろうか、と心配ばかりしてしまう。
だめだめ。
私は保健室の先生。
生徒のそれに介入するなんてそれこそ野暮じゃん。
……保健室にはもう……来ないのかな……
……はぁ……帰ろ。バカすぎる。
なぁに落ち込んでるんだ私は！
今日はもうこうなったら撮り溜めたドラマでも観ながら飲もう！と意気込んで身支度を整えた。
｢先生！……あのっ……ケガ人がいるんですけどっ、今すぐ来てもらえませんかっ？｣
｢えっ……！？｣
保健室の窓の施錠を確認している時にぱたぱたと廊下をかける足音。
今日は皆随分と廊下を走ってるなぁ、なんてぼんやり思って。
ガラッと勢い良くこの部屋のドアを開けて切羽詰まった表情で私にケガ人がいる、と告げたのはこの学園のマドンナだった。
その表情にとんでもない事が起きているような気がして救急バッグを持って。
着いてきて下さい、と前を走るマドンナの背中を追いかけたどり着いたのは体育館の……これは用具室？
｢はぁっ……ケガ人はどこっ！？｣
ばんっと重たいドアを開けて彼女を追い抜き足を踏み入れた。
これが、間違いだった。
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ミイミイ(プロフ) - ここまるさん» 最高なんて嬉しすぎます！(*^^*)お褒めのお言葉、本当にやる気出ますし支えになるのでめちゃめちゃ嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします！ (2020年10月16日 7時) (
レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ここまる(プロフ) - テテちゃん最高でした(*ﾟ∀ﾟ*)めちゃめちゃ面白かったです！文才ありすぎてすんばらしいです！！ (2020年10月4日 19時) (レス) id: 3c8b97a1b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ○○でえーすさん» マイページの設定から入って最後に18歳以上かという項目があるのでそれを変更すればたぶん読めると思います(*^^*)それでも上手くいかない場合はまた教えて頂ければと思います(*^^*)読めるといいなぁ…… (2019年10月16日 7時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
○○でえーす(プロフ) - ミイミイさん» お返事ありがとうございます！度々すみません、、、設定的なものがあるということでしょうか？？ (2019年10月15日 18時) (レス) id: f4f936e127 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ○○でえーすさん» コメントありがとうございます(*^^*)そんなのズルイ。は非公開ではないので読めると思いますがR18指定なので見れないのかもしれないです(>_<)ご自身の設定で18歳以上かどうかという項目を見直して頂ければたぶん見れますよ( ＾ω＾ )読めたら感想楽しみにしています笑 (2019年10月14日 7時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2019年6月9日 10時
