war of hormone 22 ページ22
ばちんっ!
「……いい加減にしてよっ!ばかぁっ……!!」
保健室に響いた渇いた音。
……結局私は行き詰まるとこうやって手を上げることしか、出来ない。
右手はじんじんと熱いくらい痛いのに、それとは比べ物にならないぐらい……胸が痛くて。
初めてあなたと話したあの時と似すぎたこの状況に笑いたいのに……あの日とは全く違う感情に全然笑えない。
TH「……いきなり何だよ、」
「……触るなばかっ……離せっ!……離せーっ!!」
泣きながら暴れて喚いて。
ホント、滑稽でしかないしオトナのそれすら全部自ら無視。
「……もうこれ以上私に構わないでっ。
あなたは私と……寝たいだけなんでしょっ!?」
TH「………は?」
「……誰がっ……誰が抱かせるかっつーの!
ふっ、……マドンナがいるくせにっ……あんたのアソビに振り回されてたまるかっつーの…………ひっく、」
TH「……なにそれ。……まじで言ってんの?」
私の乱暴で無神経な言葉で綺麗な顔がふっとその熱を下げる。
ぴくりと反応して僅かに声を低くして無造作な前髪の奥から覗くその鋭い瞳に手が震えて怯みそうになる。
……もう、嫌いになるならなれ。
私なんか嫌いになれ。そんで私の前に現れないで、とすら思う。
そんなバカみたいな黒い醜いそれがどんどん口を悪くして止まらなくなる。
「……っ高校生は、高校生同士青春しやがれバカやろー……
私はあんただけは好きにならないっ。」
TH「…………それがセンセーの答え?」
「……答えもなにも最初から論外ですっ……
あなたが握ってる私のヒミツはもうやめる!
生徒にはありのままの私で接する。これで満足でしょ……これで、私とあなたは本当のただの先生と生徒です。私はもう振り回されたくない!」
TH「……俺の気持ちはどーなんの。無視すんのかよ。」
「っそんなのっ…………そんなの……あんたが私を一番無視してたじゃないっ!
もう充分でしょ、オトナをからかって……バカにして……もう充分楽しんだでしょうっ!?」
……あぁ、止まらない。
口から出る酷い言葉が……止まらない。
TH「………そ。
俺も最低だけどセンセーも最低なオトナだな。」
……そんな顔するな……ばか、
war of hormone 23→←war of hormone 21
1315人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミイミイ(プロフ) - ここまるさん» 最高なんて嬉しすぎます!(*^^*)お褒めのお言葉、本当にやる気出ますし支えになるのでめちゃめちゃ嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします! (2020年10月16日 7時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ここまる(プロフ) - テテちゃん最高でした(*゚∀゚*)めちゃめちゃ面白かったです!文才ありすぎてすんばらしいです!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: 3c8b97a1b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ○○でえーすさん» マイページの設定から入って最後に18歳以上かという項目があるのでそれを変更すればたぶん読めると思います(*^^*)それでも上手くいかない場合はまた教えて頂ければと思います(*^^*)読めるといいなぁ…… (2019年10月16日 7時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
○○でえーす(プロフ) - ミイミイさん» お返事ありがとうございます!度々すみません、、、設定的なものがあるということでしょうか?? (2019年10月15日 18時) (レス) id: f4f936e127 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ○○でえーすさん» コメントありがとうございます(*^^*)そんなのズルイ。は非公開ではないので読めると思いますがR18指定なので見れないのかもしれないです(>_<)ご自身の設定で18歳以上かどうかという項目を見直して頂ければたぶん見れますよ( ^ω^ )読めたら感想楽しみにしています笑 (2019年10月14日 7時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱーふん | 作成日時:2019年6月9日 10時