俺とヒミツの恋、しよ？ deep night ver. 2

war　of　hormone　13　TH ページ13

どんっと震える手で胸の辺りを突き飛ばされて離れたセンセーと俺のくっついていた距離。





耐えきれなくなったのか俺に背を向けて謝る先生はごめん、の一点張りで少ししわになった俺のシャツには彼女が強く握りしめていた跡が残ってて。





……ねぇ、センセ。今、何考えてるの。
シャツのしわは謝る必要ないし俺はごめん、なんて言葉を聞きたい訳じゃない。









　






甘い香りが俺を煽って抱きしめた時の柔らかさや暖かさが刺激して、どんどん俺を調子に乗せる。
センセーの言うことに聞く耳を持たずにおどけながらも強引に振る舞えば簡単に涙を見せて。





抱きしめてるからかさっきからキミの胸の鼓動が俺に伝わってくる。
なんで？教えて、と聞いても知らない、分からないの繰り返し。





今さらオトナぶって離れなさいと言われてもヤダ。矛盾だらけなセンセーの言うことなんか誰が聞くかっつーんだよ。





ぐすぐすと簡単に泣いてしまう彼女に呆れてんのにそれ以上に可愛くてたまんない。
大きな瞳に溜まるそれは俺からのキスにぎゅっと目を瞑った瞬間ぼろぼろと零れ落ちていく。





カラダが震えててそれよりずっと心臓をばくばくと鳴らして。
そっとこじ開けた口の中にゆっくり侵入させた濡れた舌で絡めば喉の奥からとんでもない甘い高い声。





切羽詰まったような熱い吐息に俺がなんだか切羽詰まりそう。
追い討ちをかけるように俺のシャツをきゅ、と握った仕草はホントこっちがやられた。






ゆっくりだけど大胆に。唾液が絡んで舌も絡んで食べては吸うこのキスはただひたすらに甘くてなんつーか……止まんない。






俺のシャツを握る華奢な綺麗な手は未だに震えてて。
それを包むように握ればぴく、と反応して導くように自分の肩に置けば遠慮がちに掴んでくれた。






……あぁーなんだ、これ。すげー可愛い。
ちゅーしたことはあったはずだけど下手くそすぎるし俺のゆっくりなそれに応えようとするぎこちなさがたまんない。





うるんだ瞳と真っ赤な頬と熱い吐息。甘い香りに暖かなぬくもり。全部離したくなくてぐっと腰を引き寄せればまたパズルみたいに二人、ぴったりくっついた。









　









　

　
　
無理矢理離されて納得いかなくて。
背を向けるセンセーの肩を引き寄せ正面からばちんと交わる互いの瞳。







センセーのその表情を見た瞬間、どくんっと俺の心臓が一際大きく鳴ったのは気のせいなんかじゃなかった。









　


　

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