just dance 5 ページ5
社内のお手洗いで手を洗いながら鏡に映った自分を見つめる。
前髪だいぶ伸びたな、少し邪魔だなぁなんてそこにはただひたすらに地味な私が映ってて。
そう思いながらもほんの少しまた頬が熱くなってしまい、その理由はきっとさっき昼休みで見せてくれたホソクくんのあの行動で。
私の作った卵焼きを美味しいって微笑んでくれた。
それに、どこかまだやっぱり男性は苦手だと思ってしまう私から後輩くんを引き離してくれた。
嬉しいしあの微笑みは綺麗すぎてずるいとすら思ってて。
本当はちゃんとお弁当を作って渡したいな、なんて思ったりでもそうすれば社員たちに私とホソクくんが付き合ってるのバレちゃうからダメだよな。なんて考えたり。
本当は自信をもってあなたと堂々と付き合いたいのに、私はこの姿が社内ではだいぶ定着してて。
それに加えてやっぱりホソクくんは明るくて仕事もできて皆のホソクくん。私とは天と地ほど違うしこんなの贅沢すぎる悩みなんだと言い聞かせる。
HS「…A。ちょっとだけ充電。」
「…あっ、ホソクくっ……待って、」
私はお茶汲みしか取り柄がないから頻繁に給湯室に足を踏み入れる。そのタイミングでたまに来てくれる彼はこうやってまた私を赤面させる。
後ろからぎゅっと抱きしめて私の首筋に顔を埋めて。
お腹に回るその手が引き寄せてしまえば二人の距離がゼロになる。
HS「…んー、いい匂い。」
「…すごいっ!コーヒー豆変えたの気づいたんですか?
ふふ……さすがです。」
HS「……え?違う違ういい匂いがするのはここ、でしょ。」
「ひゃっ!………んっ……ホソクくっ……だめっ、」
すっぽり抱きしめられてしまい背中に感じるホソクくんのそのカラダに無意識に跳ねてしまう。
いきなり抱きつくから準備の手を止めたもののいい匂いなのはここ、とそのままちゅ、と軽く吸われてべろりと舐められて。
……普段はゲラゲラ大音量で爆笑してるくせにっ。
そんなに低くて甘い囁くような声を耳元で……なんてびくんっとカラダが力んでしまう。
HS「…卵焼き、うまかったよ。
でも俺はこっちもすき。」
「……んっ!……ふぁっ……」
ホソクくんに強引に振り向かされて奪われた唇が熱くて溶けそうで。
恥ずかしいのにきゅん、としてまた頬が熱くなった。
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(名前)ななナル(プロフ) - もう何度も読み返してます^_^大好きなお話です。 (2021年5月29日 22時) (レス) id: 97d380efff (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - kuro。。さん» 読み返してくれるだなんて感激です!これからも好きでいて頂きたいので作者また頑張ります!テヒョン編も読んでくれたら嬉しいです(*^^*)コメントありがとうございます! (2019年6月9日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - あやさん» あやさん!?お久しぶりですー(*^^*)作者の妄想に付き合ってくださいね笑わーい頑張ろうっと(*^^*) (2019年6月9日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - たきゆさん» 最高なコメントをありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!ドキドキを継続できるようがんばりますね!テヒョン編もはじまりましたのでよかったら読んで下さいね(*^^*)ありがとうございます! (2019年6月9日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» 嬉しいよー!いつもいつも本当に励みになります!ホソクくんは書いてて楽しかったし新鮮でした笑 次のテヒョン編もぜひぜひよろしくお願いしますね(*^^*) (2019年6月9日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2019年5月24日 14時