俺とヒミツの恋、しよ？ 2

love is not over　16 ページ16

グクの紡ぐ言葉をどう理解していいのか分からないし衝撃的過ぎる内容に言葉が出ない。
それなのに心底嬉しそうに話すグクはずっとにこにこ笑っていてずっと私を抱きしめたまま優しく、優しく頭を撫でて。









　
JK｢……俺、頭おかしいのかな。
この話を父さんから聞いた時、俺だけが他人だったって理解した瞬間一番に嬉しい、って思った。
本当の両親がこの世にいないのはびっくりだったんだけどそれよりも今の両親は俺を本当に可愛がってくれてちゃんと家族でいてくれて……そんでAに出会わせてくれた。
悲しくなんてない。逆に本当の両親は俺が寂しくないようにってこんな可愛い女の子に出会わせてくれたんだよきっと。｣




｢……ふえっ……グクっ……ひっく、｣




JK｢……A。俺、今はサッカーよりも楽しいと思えるモノも見つけたし大学受験も頑張った。
父さんとの約束もちゃんと守って今、ここにいるんだよ。
あとはAだけ。俺が欲しいのはAだけ。
俺から逃げれると思わないで。何度だって追いかけるし俺は終わっただなんて考えた事もない。｣









　
私の知らなかった事実、私の知らなかったグクの想い。





私はただただ逃げるしか、あなたから離れることしか頭になくてこの気持ちに蓋をしようとしてた。





……いいの、？
私、あなたの瞳にそんな風に映っていただなんて分からなかった。ずっと一緒にいて、身近すぎたからこそグクは私をそういう対象にしてしまったんだ、勘違いしてるんだって思ってた。





離れていた間ずっと苦しかった、寂しかった。
……会いたかったよ。





あなたから告白されてからというもののいつの間にか好きの気持ちが溢れてしまい、血の繋がった姉弟でこんな事だめだって思いながらもずっと葛藤してた。









｢……グクっ、……好きっ……大好きっ…ずっと会いたかったよ、｣




JK｢……俺も。俺もずっと会いたかった。｣









　
やっと言えた、｢好き｣の２文字。
この言葉がいつしか言えなくなって苦しくて悩んで堪えきれなくてグクから逃げ出した私。





涙でぐちゃぐちゃなそんな私をあの頃みたいに目尻にシワを作りながら可愛い笑顔で微笑んで何度も髪を撫でてくれるグクに胸がいっぱいになって締め付けられて。







溢れてくるのはいとおしさと好き、大好き、そればかりでやっとあなたの瞳を見つめれば吸い込まれるように互いに顔を寄せ、ゆっくりと二人、キスをした。









　




　

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