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love is not over 4 ページ4

 



 

 


…夢、なのかな。
自分の部屋で寝ているのに誰かとキスをしているような気がする。
何回も何回もそれはくっついては離れて、何度も優しく髪を撫でながら時折耳元で切なそうな声で私の名前を呼ぶ。








何だか気持ちよくて、全部がふわふわで。







朝起きればぐっすりと私は寝ていて夜中のそれはやっぱり夢だったんだと理解して、それでもどこか自分の唇が火照ってる気がして意味が分からなくなって戸惑って。
私はいつからこんな破廉恥な夢を見るようになったんだろうと恥ずかしかった。









 
自分の部屋で1人、寝ていたはずなのに何か気配を感じる。
遠慮がちに開いたドアの小さな音に混じってほんの少しの足音。






…え、こんな時間に一体誰が?なんて考えているものの何だかまだ瞼が開かなくて。






そっと優しく髪を撫でられた時、その手のぬくもりに記憶があって。
毎夜夢だと思ってたあれは現実だったんだと確信して私はゆっくり目を開けた。









 
「……グ、ク?」




JK「…………ヌナ……起きたの?
あーバレちゃったか。」




「……なに、してるの?」




JK「……ヌナ驚かせてごめんね。俺、実は毎晩こうやってこの部屋に来て寝てるヌナにキス、してたんだ。」




「………!……どうしてっ!」




JK「……しー。父さんと母さん起きちゃう。
どうしてって……それ、俺に聞くの?」




「…だってっ……っこんなの………っんんっ!…」









 
目を開けて私の瞳に映ったのは弟のジョングクで。





跨がった体勢で、眠りから覚めた私に驚く様子もなく困ったように笑って。





あまりの衝撃に思わず大きな声を出しそうになればとんっと人指し指を唇に押し当て、戸惑った私に答えるようにキスをした。









JK「……ん……ヌナ……」









ちゅ、ちゅ、とグクの唇が私のそれに当たって食べられては啄んで。









JK「……A、好き。……大好き。……んっ、」









何度も私の名前を呼びながら髪を掬っては撫でて。






……知ってる。
私、この柔らかい唇も何度も頭を撫でる暖かな手も苦しそうに私の名前を呼ぶその声も……全部知ってる。






本当に、本当にグクだったの?
毎夜私をこうやって……なんで、どうして、なんて質問は必要ないと言わんばかりに私の耳にはグクからの甘く囁くその声がこれでもかと入って。









グク……私は、お姉ちゃん……だよ……?









 



 

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ymmfsm395(プロフ) - 初めまして。ジミンペンですが、貴方様が書くジミンさん素敵でドキドキしました。ミイミイさんが書くジミンさんのおはなしが読みたいです。 (2020年11月29日 20時) (レス) id: 73b59513c0 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - (名前)れなさん» わぁー!ドキドキして頂けるなんて感無量です!(*^^*)ぴょんて表現……きつくないですかキモチ悪くないですか……本当に不安です( ;∀;)でもそう言ってくれる方がいらっしゃるだけでも救われます本当にこちらの方が感謝です!またいつでも遊びに来てくださいね(*^^*) (2019年10月16日 8時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)れな(プロフ) - ミイミイさん!ほんとにありがとうございます、、いつもドッキンドッキンして読んでます、、特にピョンテのところは心臓が破裂しそうです。私が叶えたくても叶えられない夢を見させていただきほんとに感謝しかないです、、これからもミイミイさんの作品を読み続けます! (2019年10月15日 21時) (レス) id: 88f8847ca6 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - わいわいぱっくさん» わー!嬉しいすぎます本当に嬉しいです!!そのお言葉を大切に大事にして納得のいく作品を描いていきたいです(*^^*)ありがとうございます!また遊びに来てください(*^^*) (2019年8月22日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
わいわいぱっく - 初見です、、ミイミイさんの作品は ひとつひとつがクオリティー高くて すごいです。頑張ってください (2019年8月21日 11時) (レス) id: 443d6f8bfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱーふん | 作成日時:2019年3月25日 3時

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