俺とヒミツの恋、しよ？

just　one　day　6 ページ31

なんて、タイミング。
お兄ちゃんのばかっ！私のいない所で私を話題になんて出さないでよっ、……なんて怒りたいのにそれに対してオッパはどう答えるのか気になってる私。




……まぁ、私の期待してる答えなんてきっとないだろうと落胆しつつ、今さらこのままそ知らぬ顔してリビングには入れなかった。









　



　


　
JN｢………何でニヤニヤしながら聞くんだよ。｣



YG｢……相変わらず朝は弱いしどこでも転ぶし。
はは。高校生になっても相変わらず変わってない。｣



JN｢………………いや。｣



YG｢……ん？｣



JN｢…………変わったよ。……変わりすぎ、だろ。｣



YG｢………へぇ。俺は毎日見てるからわかんなかったけど。｣



JN｢……凄く、凄く大人になってて本当にびっくりした。
女の子ってあんな変わるもんなの？｣









　

　

　
お兄ちゃんと二人きりで話す時に声が低くなるそのトーンに胸がぎゅっとなる。
大人同士の落ち着いたその空気に何度憧れを抱いた事だろう。



それに対してあぁ、やっぱり好きだなって浸る間もなく思いもよらないオッパの答えにびくんっと肩が跳ねて。




知らぬ間に握ってた手が少し震えてくる。




……オッパの目にはちゃんとあの頃とは違う私が映ってたんだ、









　

　
あれ以上聞くのは、盗み聞きするのは気が引けて来た道を静かに引き返す。



ばふっ、と自室のベッドに飛び込んでバタバタと足をばたつかせて。







よかった……よかったっ！
なんか分かんないけどよかった！



ちゃんと私が成長したんだって伝わってたんだ、ってそれだけでさっきのモヤモヤ全部がとんじゃった、なんて。たったそれだけでさっきとは随分違う気持ちの変化に自分で笑いそうになる。









　







　

　

　
YG｢……A、まだ起きてるなら先に風呂入って。｣









　


あれからどれぐらいこうやってバタバタしていたのか。



私の部屋をノックしたお兄ちゃんの言葉に素直に起き上がって。









　


　
YG｢……Aよかったな。
ちゃんとヒョンには違って見えたらしいじゃん？｣



｢…………！……お兄ちゃん、気づいてたのっ……？｣



YG｢兄妹なめんなお前の足音ぐらいすぐ分かるって。
つーか、今日はやけに大人しいんじゃねーの。
……臆病とオトナは違うからな。まだ若いんだからもっとぶつかれば。｣









　


　


　

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