俺とヒミツの恋、しよ？

war　of　hormone　14 ページ24

ぐすぐすと生徒の前で泣く私は酷く滑稽で。
でもキム テヒョンのせいではなく間違いなく全部自分のせい。



ぐいっと強引に涙を拭って。
これ以上の情けない自分が嫌でぎゅっと唇を噛んで彼を見上げる。









　

　
　

　

｢……私は先生。あなたは生徒で彼氏にしたつもりもない。
いい加減離して。｣



TH｢……今さらオトナかかげるんだ？｣



｢……っからかうのももうやめて。
あなたは心配しなくても可愛い子がたくさんいるでしょ？
ケガももう治ったならここにも来ちゃだめ。｣



TH｢……何が問題なのか全くわかんねーけどそれは無理。｣









　


　


冷静に、真剣に向き合って落ち着いて彼との間に壁を作って。
いい加減目を覚ましなさい、なんて諭しているつもりでも全く動じない、何を考えてるか分からない瞳で私を見下ろすキム テヒョン。



……どうして、言うこと聞いてくれないの。









　

　

　


　
TH｢……俺の事よく知らないのに生徒だとかセンセーだって線引きすんな。俺だって……俺だってわかんねーんだよ。なんつーかセンセーを俺のにしたくなった。それだけで理由なんて充分でしょ。｣



｢……なんで、なんで私なのっ！
ほっといてよ…ヒミツなんてバラしたらいいじゃないっ！｣



TH｢ははっ！その顔好き。
オトナじゃないそのままのセンセーが俺、すげー可愛いと思ってる。その顔は俺だけ知ってればいいの。｣



｢……ばっ……バカじゃないの！私の話、聞いてた！？｣









　



　



……なに、なんなの……
人のことバカにしたり上から目線だったり威圧的にじりじり追いつめたり。



いきなり子どもっぽく、年相応の弾ける笑顔を向けるなんてやめてよっ！




どくんっ、と心臓が一際大きく跳ねてカっと頬に熱が集まるのがわかって。
……だめ、だめだ。脳が本能的に何かがヤバイと私に知らせる。









　
　
　
TH｢……まぁ、オトナでいたいなら頑張って無駄な抵抗してみれば？俺、全部剥がしてハダカにする自信あるよ？｣



｢……やだっ、…来ないで……離れてっ、｣



TH｢……じーちゃんが理事長ってコトも利用するし
センセーが気にしてるモノ全部ぶっ壊すつもりだよ俺。
狙ったら喰うまで追いかけるタチだしね？｣









　

　


今度はニヤリと笑ってまたわたしの手首をぎゅっと掴んで。
ガラリと変わるその表情や雰囲気に金縛りのようにカラダが固まってしまった。









　


　

　

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