俺とヒミツの恋、しよ？

just　dance　3　 ページ3

普段とはまるで違う、その表情。
しなやかでダイナミックでブレがないのに遊びがあって、軽やかなステップで簡単そうに踊るけど難易度は全てハイレベル。






幼少期にバレエをやってた私。
分野が違うかもしれないけれど彼のダンスが凄いっていうのは素人ながらにもすぐわかった。
……それに、すごく楽しそう。







瞳を奪われた理由はまだあって。






ホソクくんの腰つき……腰使いから目が離せなかった。
そのスラリとした下半身は程好い筋肉でおしりもきゅっ、てしててすっごくセクシーで……




あぁ、鼻血が出そう。でも離せない。



　
こんなの見てしまえば私、ホソクくんの副業なんて絶対誰にも言わないし独り占めしたい、なんて。



今となってはヨコシマな気持ちばかりで通ってるといっても過言ではない。









　


　
　
HS｢……レナさんこのステップはこうですよ？
俺、前で踊ってあげるからちゃんと見てて下さいね？｣



｢……はっ、はいっ！｣









　
レナ、なんてのは実家の姉の名前。
初めてここに申し込みをした時にまさかのホソクくんが受付をしてたから咄嗟に書いてしまったのだ。






上手くステップができない私の前でお手本を見せてくれるホソクくんはあくまでダンス講師。



出来の悪い私に当たり前のように教えてくれるけれど、私の瞳はその腰やおしり、太ももから離せないし頬もきっと真っ赤だろう。


　









　

　
HS｢……レナさんってどこ出身なの？
もしかしてバレエかなんかやってた？｣



｢……出身は、わりと近いですっ。
バレエは正解です、すごい……よくわかりましたね、｣



HS｢……やっぱり！カラダ柔らかいし指先とか首の角度の置き方とかがそれっぽくてさ。たぶん練習すればもっともっと上手くなるよ！｣









　

　
ほんの少しの休憩時間。
綺麗な汗を拭きながらスタジオの隅で水分補給をしてた私の隣にどかっと座ったホソクくん。







……ちゃんと、私の事…見てくれてたんだ。
生徒は沢山いるのにちゃんとみてるんだね…







緊張しながらも少しだけ、会話に花が咲いて。
ぎこちなく相づちを打つ私なのにそれでもペースを合わせてくれる彼にまたぎゅっと持ってかれる。








若い生徒さんが先生踊ってー！
なんて連れていけば、楽しくダンスバトルをして。
全てがただひたすらに格好よくてその笑顔が素敵で。







今日は本当に運がいいな、なんて思ったんだ。









　



　
　
　

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